プラネット物流(株)は第5番目の物流拠点として南関東流通センターを開設し、首都圏での日用品・化粧品の共同物流事業を開始した。
背景
長期化する景気停滞と個人消費の落ち込みにより、従来以上にサプライチェーン全体の効率化・ローコスト化と物流サービスの高度化が必要となっている。
また、物流には「地球温暖化防止や排ガス規制などの環境問題」や「交通渋滞の解消」への対応が迫られている。
このような状況下、物流の合理化・環境対応はもはや一企業だけで取り組めるテーマではなく、複数の企業が共同で商品を運ぶ「共同物流」が注目を集めている。
同社は、「共同物流」の先駆者として1989年の設立以来、中部をはじめ東北、九州、北海道地区において事業を展開してきた。そして、首都圏としてはじめて、神奈川県座間市に大規模な流通センターを開設、南関東での共同物流事業を開始した。
ねらい
1.メーカー物流コストの抑制
同一卸店に複数メーカーの商品を一緒に届けることにより、車両積載効率を高め、走行距離を短縮し、メーカーの配送コストを抑制。参加メーカーが多いほど、このコスト抑制効果は大きくなる。
2.卸店の庫内作業の効率化支援
パレット規格の統一、ITFコード・外装表示方法の標準化及び定時定ルート一括納品や配送リードタイムの短縮により、卸店での荷受け・検品・格納などの作業効率化に貢献。また、「ITF活用システム」の導入により、物流品質の向上を図り、スピード検品・ノー検品を目指す。
3.環境問題への対応
各メーカーが個別に配送した場合と比較して、配送車両台数は50~60%に削減できる。したがって、運輸部門における排気ガスの減少、交通渋滞や騒音問題の解消に大きく貢献できる。
今後
今回の南関東事業における配送リードタイムの短縮や納品車輌の削減、物流品質の向上などの効果を見定めた上で、北関東や近畿地区での事業展開を検討し、全国的な配送ネットワークの完成を目指す。
南関東流通センターの概要
所在地=神奈川県座間市小松原
敷地面積=約22,000㎡
倉庫面積=約20,000㎡(2階建)
保管能力=約80万梱
配送地区=東京都、神奈川県、山梨県、長野県
参加予定企業=6社(業務開始時)
倉庫業務委託先=(株)バンテック
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プラネット物流/南関東流通センター開設
2002年02月11日/未分類
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