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住友商事/高齢者向け弁当宅配事業に参入

2002年03月25日/未分類

住友商事(株)は、高齢者向け弁当宅配事業を行っている(株)エックスヴィンの筆頭株主となり、3月1日で役員を含む2名を派遣し、同事業に本格参入した。
住友商事は2001年にエックスヴィンの一部株式(4.55%)を取得して以降、同社の業績や将来性、市場規模等について調査をしてきたが、同社ビジネスモデルが今後も成長を続けると判断し、今回合計34%の株式を取得した。
エックスヴィンは関東や近畿圏を中心に毎日約6 000食(2002年2月末現在)の弁当を1食550円という低価格で高齢者向けに宅配する「宅配クック1・2・3(ワン・ツー・スリー)」事業を運営している。
約190ヶ所の営業所がフランチャイズ方式で運営されており、独居老人や福祉施設の給食のアウトソース先として急速に配達件数を伸ばしている。
また、同社では弁当を高齢者に直接手渡していることから、行政組織からの依頼に基づき、独居老人の「安否確認」も行っている。高齢化が進む日本において本事業への需要はますます増えていくと考えられる。
エックスヴィンが提供する弁当は値段の手頃さに加え、カロリーや栄養面への配慮、配達スタッフとの交流がご利用頂いている高齢者から高い評価を得ている。
今後は糖尿病などの治療食への対応や有名ホテルの料理長が味を追求し、開発するメニューなど商品の多様化を進めている。
また、エックスヴィンは高齢者向け喫茶店『昭和浪漫倶楽部』を運営。この事業は高齢者が交流する場を提供するもので、飲食のほか、セミナーやカルチャー教室を開催している。現在、大阪市平野区で営業を開始しており、今後フランチャイズ方式で店舗を増やしていく計画。
住友商事は、エックスヴィンに経営参画することにより、宅配システムの効率化やサービスの質的向上を進め、高齢者の生活支援事業をさらに拡大していく。2年後には約30億円の売上高を達成し、株式公開を狙う。
厚生省の統計によると、国内における65歳以上の老年人口は2005年には2 500万人に達すると推計されており、その後も高齢化はさらに進むとみられている。
住友商事は、エックスヴィンの事業を通して地域行政、高齢者施設、さらに高齢者個人との接点を確立し、今後成長が確実視されている高齢者マーケットでの新たな展開も視野に入れて今回の出資を決定した。
エックスヴィン社概要
1.社 名 :株式会社エックスヴィン
2.設 立 :1999年12月(2000年4月営業開始)
3.資本金 :2億円
4.本 社 :東京都中野区
5.代表者 :高橋 洋 代表取締役社長
6.従業員数:31名(2002年1月末現在)
7.FC店舗数:190店(2002年1月末現在)
8.売上目標:2年後に約30億円

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