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ナミツーほか3社/民事再生手続き開始を申請

2002年04月21日/未分類

(株)帝国データバンクの調べによると、(株)ナミツー(資本金1億5750万円、大阪市住之江区平林北2-6-50、代表竹之上誠直氏、従業員68人)は、4月17日に大阪地裁へ民事再生手続き開始を申請し、18日に保全命令を受けた。
申請代理人は曾我乙彦弁護士(大阪市北区曽根崎2-5-10、電話06-6361-2121)。
同社は、1950年(昭和25年)7月の設立。貨物運送取次業85%を主体に、自社トラック、トレーラー13台による貨物運送業15%を行い、鉄鋼二次製品(橋梁、水圧鉄管、鉄塔など)やコンクリートブロック(架設トンネル用、ビル用)など主力扱い品目として、大手橋梁メーカーほかを得意先に、98年3月期の年収入高は約67億100万円をあげていた。
大阪本社のほか関東支店(千葉市)、仙台、名古屋、兵庫、広島等にも営業所を開設することにより、全国規模で事業を展開。古くは黒部発電所にはじまり、本四連絡橋、東京湾横断道路建設工事などでも、巨大建設部材輸送業者として受注を獲得し、業績を拡大していた。
ところが、長引く景気低迷のなか得意先である橋梁、鉄骨、鉄骨業界が業績不振に陥ったことに伴い受注が落ち込み、2001年同期の年収入高は約55億4700万円にまで低下。得意先の倒産や業績不振の子会社への資金援助も重荷となって金融機関からの借入金が膨らみ、財務面の悪化を招いていた。
このため、近年は事業所の閉鎖、人員削減、給与の一部カットなどのリストラ策を進めていたが、前期(2002年3月期)に入っても収入高が前期比約15%減にとどまるなど、奏功せず資金繰りが悪化し、4月20日の決済約1億7700万円に対する資金調達のメドが立たないことから、今回の措置を選択したもの。
なお関係会社のナミツー重量(有)(資本金2500万円、大阪市住之江区平林北2-6-50、代表竹之上誠直氏、従業員15人)、ナミツー運輸(株)(資本金4000万円、千葉県市原市今津朝山53、同代表、従業員37人)、ナミツー陸運(株)(資本金1100万円、千葉市美浜区新港65-4、同代表、従業員15人)も、4月17日に大阪地裁へ民事再生手続き開始を申請し、18日に保全命令を受けた。
負債は(株)ナミツーが43億8000万円、ナミツー運輸(株)が4億5000万円、ナミツー陸運(株)が1億円、ナミツー重量(有)が10億円、4社合計で59億3000万円。

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