日立製作所、E2open LLC ／e-マーケットプレイス事業で業務提携

（株）日立製作所、情報・通信グループとグローバル・コラボレーション・ネットワークであるE2open LLC（以下：E2open）は、グローバルなe－マーケット事業で2002年6月から提携し、サービスを開始することで合意した。
日立のTWX-21は、1997年より、電子受発注、協調型SCM支援、生産コラボレーションなど、B2Bの各種サービスを提供し、2002年6月現在、実会員13 000社、年間取引高5兆円を超える国内最大のe－マーケットプレイスに成長しており、今後、更なるグローバル展開に向け、各種サービスの拡充を図っている。
E2openのサプライヤ数は合計50 000社の規模を誇り、米国をはじめ、日本、シンガポール、台湾、韓国に拠点を展開している。2001年からコマース・コラボレーション、サプライチェーン・コラボレーション、プロダクト・コラボレーションの３つの企業間コラボレーション・サービスを提供し、グローバルなコラボレーション・プラットフォームとして成長を続けている。
TWX-21とE2openは、この提携により、世界最大級のe取引の場として、デファクト・スタンダードとなる事を目指しており、その第一弾として、ソーシング・サービスでの提携を行う。
E2openのソーシング・サービスでは、資材調達部門が実施する複数のサプライヤとの交渉、サプライヤの絞込みをリアルタイムに効率よく行うことができる。2001年6月よりサービスを開始しており、日本語、英語、中国語、韓国語の他、ヨーロッパの言語もサポートし、世界の取引先と接続できる。また、日立の調達部門においても、E2openのソーシング・サービスを原価低減及びソーシング活動の一環として利用している。
今回の提携により、調達企業はTWX-21経由で、日本国内はもとより米国やアジア、ヨーロッパ諸国の企業とE2openを通じたインターネット上の資材調達交渉を行うことにより下記効果が期待できる。
・調達プロセスの効率化
・調達価格の低減を含めた調達コストの低減
・透明性が高く、フェアな資材調達交渉
・グローバルな新規サプライヤの短時間、低工数な開拓
また応札企業の選定は、既存サプライヤから選定する以外に、新規サプライヤとして、多数のTWX-21メンバー企業群およびグローバルなE2openサプライヤ企業群から選定することが可能になる。
TWX-21とE2openは、今回の業務提携を皮切りに、両者のネットワーク、サービスメニュー、ユーザ企業など、互いの長所を活かした連携を強化し、双方のユーザの利便性を向上させるための施策を積極的に展開していく。