日本IBM(株)は、ERPやCRMのパッケージ製品等を基幹システムと連携させて、ビジネス・プロセスを統合する新しいミドルウェア製品群「IBM CrossWorlds(クロスワールズ)V4.1.1」を6月28日から出荷する。
同製品は、IBMが2002年1月に買収を完了したCrossWorlds Software社の製品を、IBMの「WebSphere (R)(ウェブスフィア)」ファミリーの技術と連携させたもの。
また、日本で早期に展開することを目的に、デロイト トーマツ コンサルティング(株)、シーアイエス(株)、ジェンシス コンサルティング(株)をはじめとするコンサルティング企業、および(株)CSK、(株)ジェー・アイ・イー・シー(JIEC)、日立ソフトウェアエンジニアリング(株)、コベルコシステム(株)などのSI企業と、コンサルティング・サービスの提供やシステム構築を進める。
CrossWorldsは単にシステムを連結するのでなく、業務フローを考慮したビジネス・プロセスの統合(ビジネス・プロセス・インテグレーション=BPI)を容易に実現し、管理機能を提供するミドルウェア製品群。
中核となるHUB(ハブ=中継)製品「InterChange Server (ICS)」と、モデリング、ビジネス・オブジェクト生成、トレーサー、システム監視などを行うツール群、さらにパッケージ・アプリケーションやメインフレームのアプリケーションに対応した豊富なコネクター群等から構成されている。 パッケージ・アプリケーション・コネクションは、SAP社、Oracle社、Peoplesoft社等のERP製品、Siebel社、Vantive社、Broadvision社等のCRM製品、i2社等のSCM製品に対応している。
従来、これらのパッケージ・ソフトを連携させるには、複雑なシステム・インテグレーションが不可欠だったが、CrossWorldsは予め典型的な業務用のプロセス・テンプレートやデータ・モデルを装備しているため、短期間で、しかも最小限のプログラミングで各システムを連携することが可能。
IBMは、システム連携用のミドルウェアとして、メッセージング・ミドルウェア「WebSphere MQ」ファミリーを提供している。WebSphere MQが各アプリケーション間をそれぞれ個々に繋ぎ、柔軟なシステム連携を行うのに対し、CrossWorldsは各パッケージ・ソフトに対応したコネクターと、典型的な業務プロセス・テンプレートを活用し、ビジネス・プロセスの密接な連携を容易な実現を可能にする。IBMは今後、顧客のシステム環境に応じて、両製品を活用したインテグレーション・ソリューションを提供する。
同製品群は、Windows NT(R)、Windows(R) 2000、AIX(R) 、Solarisで稼動する。
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日本IBM/ERP、CRM、SCM等パッケージ・ソフトと基幹システムを連携する新ミドルウェアを発売
2002年06月13日/未分類
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