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日本SGI 、ゼンリン/災害救助指令センターシステム構築で提携

2002年06月23日/未分類

日本SGI (株)と(株)ゼンリンは、防災管理および災害救助指令センターシステムの構築における提携に合意した。
両社は、ワールドワイドスポンサーとして支援している「ロボカップ(RoboCup)」の主要なテーマである「RoboCup-Rescue(ロボカップレスキュー)」の研究支援とその成果を踏まえて、共同で防災管理および災害救助指令センターシステムの開発・構築をおこなう。
同システムは、SGI が提供している大画面可視化ソリューション「SGI (R) Viz TheaterTM(ビズシアター)」と、ゼンリンの3Dデジタル地図のノウハウを統合してシステムを提供するもの。
たとえば、災害救助においては、人間が救助活動をおこなうのが困難な危険な災害現場にレスキューロボットが入って撮影した映像や情報を遠隔送信して、ビズシアターの大画面にリアリティの高い映像として表示し、同時にゼンリンの3Dデジタル地図の情報を組み合わせて表示することにより、的確・迅速な災害救助支援を実現する。
SGI では、同システムを、6月20日~23日に福岡ドームにて開催される「ロボカップ2002 福岡・釜山」の会場に出展して一般公開した。
ビズシアターは「SGI(R) Reality CenterTM(リアリティセンター)」の機能をパッケージ化し、高精細な画像・映像などを大画面(5 m x 3 m)の3面マルチスクリーンと組み合わせて表示させ、ビジュアルで効果的なプレゼンテーションを行うソリューション。衛星や航空機からの撮影した映像などもリアルタイムに取り込み、緊急を要する災害救助に対して必要となる様々な情報を提供して的確な意志決定をすることができる。
3Dデジタル地図は、ゼンリン100%出資の子会社である(株)ジオ技術研究所(が開発したもので、衛星画像や航空写真などから生成した従来の3次元市街地図とは異なり、建物の壁面テクスチャ、出入り口や駐車場、看板まで含めた外観や方向案内などの道路標識まで表示し、街並みをリアルに再現することが可能。
こうした多面的な関連情報をビズシアターで一元的かつリアルタイムに表示して見ることによって、地方自治体、公共団体などは、防災管理や災害時の的確な救助指令を展開することが可能となる。
同時に、日本SGI とゼンリンは今回の災害救助指令センターシステムの構築および提供に当たって、RoboCupで生み出されたロボット技術を、災害救助に利用して社会貢献をしようというプロジェクトであるRoboCup Rescueへ取り込む計画。
RoboCupは「2050年に完全自律型の人間型ロボットチームが、人間のサッカー世界チャンピオンに勝つ」という壮大な目標を掲げて研究・開発を進めている夢の国際共同開発プロジェクトで、RoboCup RescueはこのRoboCupで生み出された技術を大規模災害時の救助戦略に応用しようという試み。

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