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大林組/「物流Webメンテナンス・サービスシステム」が本格稼動

2002年06月27日/未分類

(株)大林組は、物流センターにおける物流情報システムの正常稼動と効率的なセンター運用を総合的にサポートする「物流Webメンテナンス・サービスシステム」(愛称:e-状態)を開発し、物流センターにおいて実施運用を開始した。
本システムは、物流センター内の詳細な物流実積データ(どの商品が、いつ、どこから、どこに、いくつ、どう動いたか)を抽出・分析することにより、商品の格納倉庫を効率的に割付け、ストックしておくべき商品数量の適正値や最適な出庫スケジュールの編成、要員配置のアドバイスを行う。
これまで事業主、各機器メーカー、大林組が個々に管理していた障害対応記録、ハード・ソフトのメンテナンス実施記録、情報機器リスト、予備品リスト、各種連絡書を一元管理し、物流センターの正常稼動を総合的にサポートする。
従来、物流エンジニアリングとして行う「物流分析」は、物流センターの新設や改造計画時にセンター規模やシステム設計するためのものが一般的だった。
また、その分析用データは、客先のホストシステムから受領するケースがほとんどで、ホストシステムの機種により、磁気テープなど特殊媒体から同社で読める形式にデータ変換する手間や、大量のデータを取り扱うために多くの時間を要していた。
更に、客先から受領するデータは、ホストシステムで管理している商流データ(売り上げデータ)が一般的で、どの商品がどう動いたかといった正確な物流データを入手することは困難。
本システムは、稼動しているセンターの正確な物の流れを把握するための物流実積データを 毎日自動抽出し、センターが抱える運用上の問題解決のために「物流分析」を行う点で、今までにない全く新しいコンセプトの運用サポートシステム。
従来の物流センターのメンテナンス方法は、事業主が納入機器メーカーと個別にメンテナンス契約を結び、障害発生時には、各社のサービスセンターから派遣された技術者が個別に復旧処理を行っていた。
また、ハードの定期点検もメーカー別に個別に行っていた。このメンテナンス方法は、システムが単純で関連メーカーも1、2社程度であれば有効だが、複数メーカーが関連し、複合したシステムの場合、障害がどこに起因するかの判断が難しく、点検保守も個別対応となり、事業主自身が各メーカーと連絡を取り合って調整しなければならず、多大な時間と手間がかかっていた。
本システムは、事業主に代わって大林組が関連機器メーカーとの個別契約や連絡、調整作業を一括して行うメンテナンスシステムで、個別の障害対応中心のメンテナンスから総合的な視点で物流センターをメンテナンスすることを主眼に対応し、事業主は、連絡窓口を一本化でき、メーカー調整の多大な負担から開放される。

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