丸紅、伊藤忠商事／ブラジル向け原油輸送シャトルタンカー受注

丸紅（株）と伊藤忠商事（株）は、ブラジル国営石油公社・ペトロブラス社の100%子会社で主に輸送部門を担当するトランスペトロ社（本社リオデジャネイロ市、マウロ・カンポス社長）に対し、原油輸送シャトルタンカー2隻のチャーターを行うことで合意、8月6日に契約調印を行った。
シャトルタンカーは丸紅、伊藤忠が折半出資する事業会社Cartola Shipping Investment Sarl / Ataulfo Alves Shipping Investoment Sarlの2社（本社ルクセンブルグ）が各々80百万㌦（合計160百万㌦）にて購入、トランスペトロ社にチャーターされる。事業資金は商社の出資金10%以外については、事業会社に対する融資にて賄われる。
ブラジルでは、海上油田の開発が急速に進んでおり、増加する生産原油の輸送手段としては、オイルパイプラインの新設も計画されているが、輸送用のシャトルタンカーの調達が急務となっている。
今回、チャーターされるシャトルタンカーは2隻ともペトロブラス社がブラジル・リオデジャネイロ沖カンポス油田にて開発、生産している原油を、主にサンセバスチャン港まで往復輸送することに使用する。
トランスペトロ社は1998年に設立された会社で、現在保有しているシャトルタンカーは全てペトロブラス社が過去に購入したものであり外部調達は今回が初めて。　また日本商社がペトロブラス社グループに対して原油輸送タンカーのチャーターを行うことは今回が初めて。