SAPジャパン／顧客企業70社がSAP R/3 Enterpriseにアップグレード

SAP AGは、顧客企業70社がSAP R/3 Enterpriseへのアップグレードを開始した、と発表した。年内には約200社の顧客企業が、既存のSAP R/3から最新版のSAP R/3 Enterpriseへのアップグレードを開始する予定。
規模の大きくない企業から大企業に至るまで、あらゆる種類の企業がSAP R/3 Enterpriseのすべての機能を導入。これによりSAP R/3 Enterpriseは、導入品質とサポート・メカニズムを検証し、2003年第1四半期には開始予定の本格的な一般出荷に向けて準備を整える。
SAP R/3 Enterpriseは、SAPの業界先進ERPソリューションであるSAP R/3の次世代バージョンで、新しいウェブサービス対応技術プラットフォームである「SAPウェブアプリケーションサーバ（SAP WAS）」をベースとしている。
このSAP WASは、mySAP.com eビジネス・ソリューション・ファミリーの技術インフラストラクチャにも採用されている。SAP WASに加え、SAP R/3 Enterpriseは、「SAP R/3 Enterpriseコア」と「SAP R/3 Enterprise拡張機能」によって構成されている。R/3 Enterpriseコア（SAP R/3 4.6Cベース）の部分は、今後の変更は最小限にとどめる予定だが、SAP R/3 Enterprise拡張機能については毎年アップグレードを行い、新たなビジネス機能を提供していく計画。
SAP R/3 Enterpriseを導入する企業は、SAP R/3 Enterpriseコア部分の安定性と、SAP R/3 Enterprise拡張機能における選択可能なアップグレード・オプションを組み合わせることにより、絶えず変化するニーズに対応可能でかつ強固で安定性の高いERPソリューションを手に入れることになる。