日立製作所、グンゼ／異業種間連携ＭＲＯ集中購買サービス開始

（株）日立製作所とグンゼ（株）は、日立のe－マーケットプレイス「ＴＷＸ－２１」のＭＲＯ集中購買サービスとグンゼのＳＣＭ構築支援ＢｔｏＢ（企業間）サイト「ぐんぐんマート」との連携を開始する。
購買支援サービスにおける異業種間の連携は日本初で、これにより「ぐんぐんマート」会員企業は間接材の集中購買を加速し、購買コストの削減が可能となりる。連携の第一弾は、９月２１日からグンゼ及と関連企業２０社が「ＴＷＸ－２１」ＭＲＯ集中購買サービスの利用を開始する。
インターネットの普及に伴い、Ｗｅｂ環境上で資材調達を行うケースが増えてきています。また、国際競争の激化に伴い、価格低減の必要性から各企業は生産部材を中心に、国内、海外のサプライヤを囲いこんだ生産情報をコラボレーション化することにより、Ｗｅｂ上で情報を共有する、e-マーケットプレイスの構築が進行している。
さらに、間接材や消耗品の手配に関しても、自社のみに閉じずスケールメリットを活かした購買を実現するＭＲＯ集中購買サービスのニーズが高まっている。
日立製作所の「ＴＷＸ－２１」は、顧客の企業活動をトータルに支援するe－マーケットプレイスとして、電子受発注、協調型ＳＣＭ支援、生産コラボレーションなど、ＢｔｏＢの各種サービスを提供しており、２００２年７月現在、約１３ ０００社の企業が利用する国内最大規模のＢｔｏＢ向けマーケットプレイス。
今回の連携するＭＲＯ集中購買サービスは、日立及び日立グループ企業のバイイングパワーをベースに物品の配送を含めた間接材の購買代行サービス。「ＴＷＸ－２１」会員企業や異業種ｅマーケットプレースのバイイングパワーと結合し、ご利用企業全社の購買コストの削減と業務の徹底改革を支援する。
グンゼの「ぐんぐんマート」は、２００１年１０月からグンゼグループを中心とする有力繊維企業等が参加するサイトとして活動を開始。アパレル・機械・プラスチックなどの原料、資材、部品、生産メーカーに対して、企業間の1対複数のＳＣＭ構築を支援するために、企業・商品カタログ情報や掲示板、見積業務など各種サービスを提供している。
また、２００２年１０月から調達・販売事務の徹底効率化を図る二次サービスも計画中であり、サービスメニューを随次拡大し、ＣＳ向上を目指している。
今回の連携により、「ぐんぐんマート」及び「ＴＷＸ－２１」会員企業は、繊維業界・電機業界のスケールメリットの結合により、ＭＲＯ集中購買サービスからさまざまな事務用消耗品、現場用安全保護具，実験用消耗品など約１４ ０００品目の間接材をワンストップで調達できるようになり、ユーザ利便性の向上、価格交渉業務の削減、購買履歴やエコ品目の購入状況管理や支払窓口の一本化による業務コストの低減、購入から届出までのリードタイムの短縮が図れる。