LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

ダイフク/高能力ケース自動倉庫「マジックソーティングシステム(MⅢ)」開発

2002年10月14日/未分類

(株)ダイフクは、高能力ケース自動倉庫「マジックソーティングシステム(MⅢ)」を新開発した。
従来の同社ケース自動倉庫に比べ、単一サイクルタイムが2分の1に短縮。同2倍の300ケース/時(12秒/ケース)の出庫を可能にした。スタッカークレーン本体の重量も30%以上ダウン。軽量化により消費電力を約30%削減し、省エネも同時に実現した。
流通業では当日発注・当日納品に伴うリードタイムの短縮、ジャストインタイムによる発送の小口化などが進展している。これに伴い、ケース自動倉庫のニーズも従来の保管型から通過型に変貌。方面別・納品順に出荷するための一時ストックや、ピースピッキングシステムという位置付けになっているため、短時間のうちに大量の商品を出荷できる処理能力の高いシステムとして、マジックソーティングシステムを開発したもの。
特長
加減速度アップ
スタッカークレーンの加減速度を、従来の0.1G(1m/S2)を0.3G(3m/S2)へ3倍にアップ。業界トップクラスの高能力を実現。また加減速が大きくなったことで、走行距離の短いシステムでもすぐに最高速度に達し、フルに能力を発揮できるようになった。
・ツインドライブ
走行モータを前後2つに搭載したツインドライブにより、従来のシングルドライブではクリアできなかった車輪のスリップ現象を抑えた。
・電源・信号ケーブルレス
加減速アップに伴うケーブルの揺れの問題をなくすため、クレーン本体と昇降部分のキャレッジをつなぐ電源ケーブル、信号ケーブルを全廃した。
アイドルタイム"ゼロ"
スタッカークレーンの停止と同時にフォーキングをスタートさせるなど、アイドルタイム"ゼロ"を実現し、高能力に結びつけた。
高密度保管
バケットとカートンを両方扱える移載機も新開発。間口方向の荷物間クリアランスを同社従来タイプに比べて縮めることで、高密度化を可能にして約20%保管量がアップ。
予防保全システム
部品状況を常に監視することでメンテナンス時期を知らせる、"予防保全システム"を採用。システムダウン対策などを強化することで、24時間稼動を強力にバックアップする。
これらの新技術は、他の自動倉庫にも順次導入していく予定。
標準的な価格は、600ケース保管の場合で1 200万円/台。年間100台の受注を目指す。
また、従来の当社ケース自動倉庫に比べ小規模なシステムで同じ出荷処理能力を出せることから、マテハンシステムだけでなく物流センター全体の規模を縮小することも可能。建築費などの投資金額を抑えることができる。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース