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日立製作所/テレマティクス対応車載情報機器向けSuperHTMプロセッサ「SH7760」製品化

2002年10月24日/未分類

(株)日立製作所は、次世代のテレマティクス機器などの車載情報機器やPOS端末などの産業機器向けに、SuperHTMファミリの最上位RISC CPUコア「SH-4」と、音声やサウンド、車載LAN、メモリカードなどの多様なインタフェースを1チップに集積した高性能プロセッサ「SH7760」を製品化し、2003年1月からサンプル出荷を開始する。
従来の「SH-4」CPUコアを、キャッシュメモリ容量を2倍にするなど強化し、より高性能化した「SH-4」コアを搭載していることに加え、音声や車載LANなどに対応した多様なインタフェースや周辺機能を内蔵している。
1チップで、次世代の高機能で高性能なテレマティクスなどの車載機器を実現可能なだけでなく、LCDコントローラやUSBインタフェース等も内蔵しているため、POS端末などの産業機器や民生機器にも適している。
さらに、従来の「SH-4」製品と互換であるため、既存のプログラムやミドルウェアの流用が容易であり、準備している開発用プラットフォームを使用することで、ユーザでのシステム開発を短期間に行なうことが可能。
従来の車載情報機器は、主として道路情報表示を行なうカーナビゲーション機器が主流だったが、近年、安全確保のため、車内からエアバッグ動作などの車両情報を無線等で車外に発信し、トラブル等を知らせる「緊急通報システム」として始められたサービスに加え、簡単なルートガイドやガソリンスタンド、レストラン等の情報をリアルタイムで提供するサービスなどが登場している。
このように、車内と車外を携帯電話などの無線端末でインターネットなどに接続し、車外から交通や安全、娯楽などの様々な情報を受信、また車体状況などの車両情報やサービスセンタへの問い合せなどを車外へ発信する等、車内においても、家庭などと同様な情報サービスの提供を図るテレマティクス分野が拡まると予想されている。
テレマティクス機器には、多様な機能が必要で、例えば、車外から受信した簡易ルートガイド等の各種サービス情報の表示や、走行速度やエアバッグ動作などの各種車両情報を車内LAN経由での取り込みと処理、さらに車外へ発信するための無線端末との接続や制御など。
さらに、今後は、機器を操作する際の安全性を配慮し、音声による操作などのハンズ・フリー機能が備わり、拡大していくと見込まれており、この機能を実現する上では、ノイズやエコーのキャンセル技術、音声認識や音声合成等の技術が重要。
このように、次世代のテレマティクス機器を開発するうえでのニーズとして、多様な機能や技術を実現でき、さらに限られた車内スペースに設置するため、機器の小型化を図れる高性能で高機能なデバイスへの強い要望がある。
同社は、この市場ニーズに対応するため、カーナビゲーション機器において実績のあるSuperHファミリの最上位CPUコア「SH-4」とテレマティクス機器に必要な多様なインタフェースと周辺機能を1チップに集積した高性能プロセッサ「SH7760」を製品化した。

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