野村総合研究所、SAPジャパン／CRMソリューションで協業

(株)野村総合研究所（以下：NRI）とSAPジャパン(株)は、CRM分野での製品連携と協業を行う、と発表した。
NRIのテキストマイニングツールである「TRUE TELLER」の新バージョン「TRUE TELLER Ver.3」（12月中旬に出荷予定）に、SAPジャパンのCRMソリューションであるmySAP CRM との連携をサポートする新機能を組み込む。
製品での連携を機に、今後両社はCRM分野において、セミナー開催やコンサルティング、システム構築等のサービスを共同で展開して行く。
SAPジャパンのCRMソリューションmySAP CRMは、顧客情報、商品情報、販売情報及び接触履歴等の定量データ分析を特長としており、「TRUE TELLER」と組み合わせることにより、定性的データである日本語テキスト情報との相関を分析することができる。
mySAP CRMは、基幹システムであるSAP R/3との連携により、会計、生産、購買、人事等、企業活動の多岐にわたる情報の一元管理を可能としており、これら幅広い情報と顧客の「声」等のテキストデータとの関連を分析することにより、顧客から見た企業活動を様々な切口で分析できるようになる。
これら分析結果をマーケティングや商品企画、保守サービス、生産活動へ有効にフィードバックさせることが可能となる。
NRIはSAPジャパンとの協業を機に、mySAP CRMと「TRUE TELLER」との連携を踏まえ、CRM分野への取り組みに積極的に取り組んでいく。NRIでは、今年度の「TRUE TELLER」の出荷本数の目標を 30社としていたが、この機能の実装により、更に10社増を見込んでいる。
製品連携を機に、NRIとSAPジャパンは、セミナー開催からmySAP CRMのコンサルティング育成、システム開発・運用などCRMの広範な分野に渡り、協業に取り組む。
NRIとSAPジャパンは、プロジェクト提案から上流のコンサルティング、構築・導入の実装段階まで共同で実施して行く予定で、協業の皮切りとして、12月9日に両社共同のセミナーをNRI　本社／大手町総合センター（4F　カンファレンスルーム）にて開催する。