住友商事、日商エレクトロニクス、住商エレクトロニクス／ITソリューション/サービス事業分野で資本・業務提携

住友商事(株)、日商エレクトロニクス(株)、住商エレクトロニクス(株)（以下：SSE）の3社は、資本提携を含めた戦略的な業務提携を行うことで基本合意した。また、3社は、日商エレクトロニクスとSSEの将来的な事業・経営統合も視野に入れ、提携の具体的な内容の検討を進める。
住友商事は、日商エレクトロニクスが2月中に実施する第三者割当増資を引き受け19.9％の株式を取得し（総額64億円）、同時に、日商エレクトロニクスは、SSEが実施する第三者割当増資を引き受け19.9％の株式を取得する（総額33億円）。
ITインフラ（バックボーン系通信設備、IP機器、ストレージ等）並びにITソリューション/サービス（ERP・CRM関連製品及びサービス）を得意分野とする日商エレクトロニクスと、エンジニアリング・ビジネス・ネットワークの各ソリューション（SCM・設計/製造システム関連製品、各種管理アプリケーション開発、EDGE系製品及びサポート/サービス等）を得意分野とするSSEは、戦略的業務提携を締結することで、両社の強みを共有・発展させ、総合ITソリューション/サービス分野における一大勢力を築く。
当面の提携内容は以下の通り。
1. 両社商品の相互供給、両社顧客への相互販売
両社が各々得意とするコアプロダクトとサービスの相互供給を通じ高度なソリューションを提供し、収益機会の拡大を図る。
2. 人材教育システム構築、人材交流
人材（特に技術系）教育システムの共同構築及び人材交流を通じ、世界最高水準のソリューション提供能力を有する技術者群を養成し、世界のIT企業に打勝てる技術体制の確立を図る。
3. 新規事業開拓
今後の成長が期待される新顧客層であるSME(Small & Medium-sized Enterprise)に対し、両社の強みである通信、コンピューティング、アプリケーション及びサービスを融合し、ITソリューション/サービスを提供する。
ADSL、CATVの加入者数が順調に伸び、VoIP（Voice over IP）サービスが本格的に立ち上がりつつあるなどブロードバンド化が確実に進展する中、日商エレクトロニクスとSSEは、こうした市場環境変化を確実に捉え、各々の強みを生かしたトータルソリューションの提供による顧客サービスの一層の高度化と、ビジネスシナジーの最大限追求による相互の営業力強化、経営効率向上、収益力拡大を図る。同時に、住友商事・日商エレクトロニクス・SSEの3社は、日商エレクトロニクスとSSEの将来的な事業・経営統合をも視野に入れ、提携の具体的な内容の検討を加速する。