住友商事、ユニバーサル造船／香港明華船務有限公司向けに原油タンカー２隻受注

住友商事(株)とユニバーサル造船(株)は共同で、中国の招商局集団有限公司傘下の船会社である香港明華船務有限公司（以下：香港明華）より、298 000トン型原油タンカー（ＶＬＣＣ）２隻を受注した。
受注した原油タンカーは、２００４年から２００５年に引き渡される予定。
香港明華は、１９８０年に設立された招商局集団有限公司傘下の船会社であり、中国向けの原油輸送等を手掛ける香港の大手輸送業者。
香港明華は、４１隻の船舶を有し（内８隻がＶＬＣＣ）、１９９７年にはＬＰＧの輸送も開始。同社は、中国で原油需要が増加するに伴い、中国の原油輸入も増加する事に備えるため、また既存のシングル・ハル（一重船こく構造）からダブル・ハル（二重船こく構造）へのリプレースを実施するため、新造船の発注を決定した。
最近、シングル・ハル（一重船こく構造）の老朽タンカーが座礁事故等により、原油流出事故を起こすケースが増えており、環境への配慮からダブル・ハル（二重船こく構造）への代替需要が世界的に益々高まっている。
ユニバーサル造船は、昨年１０月１日、日本鋼管(株)と日立造船(株)の各々の船舶・海洋部門が統合し、設立された。
住友商事と日立造船は、過去に香港明華向けにＶＬＣＣの建造実績が有るが、ユニバーサル造船としては、設立後、初のＶＬＣＣの受注。