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日本電気/三井住友銀行から、貿易事務手続きの迅速化・効率化する「Global e-Tradeサービス」受注

2003年03月20日/未分類

NEC(NECソリューションズ)は、(株)三井住友銀行から、取引企業間で取り交わされる信用状や船荷証券の発行・受取、社内での決済・入出金管理などの貿易関連業務を電子化し、迅速かつ効率的な業務遂行を実現する「Global e-Tradeサービス」のシステム構築を受注した。
三井住友銀行では、貿易取引を行う企業に対する総合的な外為取引サービスや、海外銀行や船会社などを含む企業に対する貿易業務の電子化サービスなどを提供する「Global e-Tradeサービス」を今月から段階的に開始する予定。
「Global e-Tradeサービス」は、インターネットを活用した邦銀初の総合的な貿易業務電子化サービスであり、利用者は、インターネット経由での書類受付や、処理状況を電子メールなどで確認可能となる。
また、将来的には、標準化された電子データを活用して書類作成を行うことで書類間の内容相違を削減できること、貿易業務における一連の流れを把握できることなどにより、貿易関連業務の迅速化・効率化が実現可能となる。
本システムは、NECの「オープンミッションクリティカルソリューション」を活用して構築しており、主な特長は以下の通り。
ビジネスレポートを記述するための国際標準言語「XBRL」を採用
本システムで取り扱う信用状・輸出手形買取依頼書・取立依頼書・船荷書類などのデータは、全てXBRL形式でデータベースに格納する。これにより、情報のサプライチェーン・マネージメント化やビジネス業務フローの標準化(STP;Straight Through Processing)の実現、貿易関連業務データの企業システムへの自動取り込みなどを可能とする。
また、Microsoft Word / Microsoft Excel(注2)などで作成された文書を本システム内でXBRLに変換する機能を有しているため、サービス利用者は現行の社内処理を変更することなくサービスを利用することができる。
なお、XBRLへの変換蓄積処理に関しては米国Ubmatrix社との提携により共同で開発を行っている。
「オープンミッションクリティカル」による24時間365日稼動が可能なシステム環境を実現
ハードウェア基盤にNECのUNIXサーバ「NX7000シリーズ」4台およびSAN(Storage Area Network)対応ストレージ「iStorage Sシリーズ」1台を採用している。また、クラスタ制御ソフトウェア「MC/ServiceGuard」とともに、アプリケーションサーバにBEA社の「WebLogic」、データベースにオラクル社の「Oracle9i」を採用している。
また、本システムの構築にあたって、NECの「オープンミッションクリティカルソリューション」を活用しており、将来的にグローバルな貿易業務の電子化サービスを安定的に提供するため、24時間365日のシステム稼動を実現可能な環境を構築している。
金融庁が昨年6月に電子開示システム「EDINET」を導入したことにより、2004年6月には全ての企業に対して電子媒体での有価証券報告書の提出が義務付けられるようになる。こうした動きに加え、「XBRL」は、財務情報分野だけではなく、経営・投資などビジネスの様々な局面で使用する情報を取り扱えることから、利用拡大が見込まれている。

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