日本電気(株)は、プロセス産業向けERPパッケージ「FlexProcess」において、米国Microsoft社の「Microsoft(R) .NET Framework」を採用した。業務システムから「FlexProcess」が持つ業務機能をそのまま利用できる新しいアプリケーションプログラムインタフェースや外部システムとのデータの交換をXML形式インタフェースでも利用可能とする機能を強化した「FlexProcess R5.0」、計8モジュールの発売・出荷を開始した。
「FlexProcess R5.0」は、特にプロセス産業向けに特化した、生産、在庫、計画、原価、販売、購買、会計ならびに固定資産の各業務機能から構成されるERPパッケージ。「FlexProcess R5.0」ではパッケージが提供する業務機能をVisualBasicなどの言語で記述された外部のプログラムからユーザが直接呼び出して利用できる。
今回の強化は、この特長を新しいWindowsの業務システム開発・実行環境である「Microsoft .NET Framework」環境でも同様に利用できるようにしたもので、「Microsoft Windows Server 2003」にも対応予定。
「FlexProcess R5.0」の特長
様々な業務システムとインターネット上で連携した業務処理が可能
これまでのMicrosoft 社のオブジェクト技術(COM)に準拠したアプリケーションプログラムインタフェースに加え、新たに、「Microsoft .NET Framework」の開発・実行環境を用いたアプリケーションに対しても「FlexProcess R5.0」の持つ業務機能をインターネット上で利用可能とする新しいプログラムインタフェース「FlexProcess .NET API」を提供する。
これにより「FlexProcess R5.0」に一切変更を加えずに様々な業務システムとの連携が可能になる。「FlexProcess R5.0」が提供する業務機能を有効に活用しながら、「Microsoft .NET Framework」に準拠した柔軟性、信頼性、安全性の高い業務システムを構築できる。
他の業務システムとのシームレスな業務データのやり取りが可能
「FlexProcess R5.0」では、データベースに格納されている様々な基幹業務データを業界標準であるXML形式のデータとして外部に提供する機能や、外部システムでXML形式のデータとして表現された業務データを「FlexProcess R5.0」のデータベースに取り込む機能を提供する。
これにより、「FlexProcess R5.0」に格納されている業務データを、固有な接続技術を用いることなく、インターネット上のあらゆるプラットフォームで利用できる。また、最近インターネット上で数多く提供され始めたWebサービスを介して、「FlexProcess R5.0」と他の業務システムとの間で、業務データの連携をシームレスに行うことができる。
NECでは「FlexProcess R5.0」について、今後3年間でグローバルに240サイトの販売を見込んでいる。
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NEC/ERPパッケージ「FlexProcess R5.0」発売
2003年05月08日/未分類
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