日本ロジテム(株)の平成15年3月期の経営成績と次期見通しは下記の通り。
経営成績
連結会計年度におけるわが国の経済は、ようやく底を打ち緩やかながらも回復に向かうことが期待されましたが、景気回復を主導してきた輸出が鈍化し、国内生産も頭打ちと弱含みのまま推移した。
内需を見ても個人消費と設備投資の基調は依然として弱く、政策面でも金融機関の不良債権問題や雇用不安を背景にデフレ基調の展開となりました。
物流業界におきましては、製造業における生産拠点の海外移転などの影響もあって貨物自動車輸送量が減少し、加えて企業のコスト削減要請等が続き、さらに経営環境は厳しい状況となりました。
このような状況の中で当社は、食品・インテリア・アパレル・エレクトロニクスの4業種に特化した提案型営業を推進し、新規得意先開拓に努めました。
関係会社につきましては、国内においてロジテムインターナショナル㈱が江東区に移転し、本社と倉庫機能を一元化したことにより、作業効率の改善が図られ業績が好転しました。
また、海外におきましてもベトナムの業績回復が顕著であり、旅客輸送と賃貸マンション事業を中心としたLOGITEMVIETNAMCORP.No.1が黒字転換し、貨物輸送を中心とするLOGITEMVIETNAMCORP.No.2も順調に推移しました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、営業収益は前年同期比2.0%減の307億5千3百万円、経常利益は前年同期比26.1%減の6億3千4百万円、当期純利益は前年同期比31.5%減の2億5千6百万円となりました。
事業の種類別セグメント業績
(貨物自動車運送事業)
商業貨物を中心とした低調な状況は変わらず、提案型営業による拡大、料金値下げの要請に対応すべく共同配送等の効率化の推進を図りましたが、営業収益は132億4百万円(前年同期比1.4%増)となり、営業利益は8億6千5百万円(前年同期比7.5%減)となりました。営業収益は全営業収益の42.9%を占めます。
(配送センター事業)
貨物取扱量の減少に加えて、料金値下げ要請等に対応すべくコスト削減を図りましたが、営業収益は102億1千9百万円(前年同期比3.8%減)となり、営業利益は9億3千3百万円(前年同期比16.7%減)となりました。営業収益は全営業収益の33.2%を占めます。
(その他事業)
業務請負における一部工場の閉鎖と料金値下げ要請等に対応すべくコスト削減を図りましたが、営業収益は73億2千8百万円(前年同期比5.1%減)となり、営業利益は7億5千2百万円(前年同期比28.0%減)となりました。営業収益は、全営業収益全体の23.8%を占ます。
次期の見通し
グループを取り巻く経営環境は、消費関連、生産関連、建設関連貨物等の減少がさらに予想されることから、貨物輸送量や倉庫貨物取扱量の減少が続くものと予想されており、コスト削減と管理の徹底を行ない、得意先ニーズへの対応力の強化等を図り収益確保に努めます。
これらにより、平成16年3月期の連結業績見通しにつきましては、下記のとおりです。
平成16年3月期連結業績見通しは、営業収益31 000百万円(前年同期比0.8%増)、経常利益740百万円(前年同期比16.7%増)、当期純利益320百万円(前年同期比25.0%増)また、利益配当金につきましては、1株につき年間11円を予定しています。
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日本ロジテム/平成15年3月期の経営成績と次期見通し
2003年06月01日/未分類
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