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日本ロジテム/新規開拓・ベトナムで売上高3.3%増

2009年05月14日/決算

日本ロジテムが5月14日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高374億7100万円(前年同期比3.3%増)、営業利益6億5100万円(23.7%減)、経常利益4億5900万円(33.2%減)、当期利益2億3200万円(58.6%増)となった。

2008年9月に名古屋市港区において自社倉庫を開設。10月にグループで初めての中国地方への進出となる阪神ロジテム岡山営業所の新設に加え、通関事業の強化を図るためロジテムインターナショナル神戸事業所を新設した。

海外グループ会社には、2008年9月にタイにおいて物流周辺事業の拡大を目的に得意先工場内の生産ラインを請負うC&Cバンコクへ出資を行った。また、11月には、ベトナムに所在するグループ会社への統括管理と現地ローカル会社への投融資を目的にベトナム統括子会社、ロジテムベトナムホールディングスを設立。

営業収益は、日本国内の既存得意先において販売数量の低迷にともない、グループの取扱数量が減少する中、スポーツ用品販売会社と総合医療用機器メーカーの配送センター業務、プラスチック総合加工メーカーの輸送業務などを新規に受注した。

また、海外事業も、ベトナムを中心に堅調に取扱高が拡大した。

事業の種類別セグメントをみると、貨物自動車運送事業は、新規輸送業務の受注および既存得意先との取引深耕による配送範囲の拡大に加え、子会社化したバルク輸送の角谷運送が堅調に推移したこと、ロジテムベトナム№2における既存得意先との取引拡大などにより増収となった。

営業利益は、第2四半期までの想定以上の燃料費の高騰に加え、一部既存得意先からの合理化要請による運賃の改定などにより減益となった。その結果、売上高は188億9900万円(4.6%増)となり、営業利益は9億4900万円(12.1%減)となった。

配送センター事業は、新規配送センター業務を受注したこと、ロジテムベトナム№2をはじめとした海外事業が順調に拡大したことなどにより若干の増収。営業利益については、同社における保管効率および作業効率の向上等、ローコストオペレーション活動が奏効したため増益。その結果、売上高は94億7100万円(比0.6%増)となり、営業利益は11億4400万円(7.8%増)となった。同事業の売上高は、グループ営業収益全体の25.3%を占めている。

次期の見通しは、2008年4月に導入した小集団活動(ACT256)の強化等による組織的な業務の効率化を進め、一般管理費を含めた抜本的なコストの削減を推進する。

また、取扱量の減少にともなう倉庫稼動率の低下を抑えるため営業開発部門の増強のほか、グループ一体となった営業活動の連携体制を強化していく。

2010年3月期の連結業績によると、売上高375億円、営業利益8億円、経常利益6億円、当期利益2億4000万円を見込んでいる。

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