ナイス／「リサイクル環境ネットワーク」をセイホクと提携

ナイス(株)が住宅の建築現場から排出される石膏ボードや、外壁材などの廃材の回収と再資源化の推進を目的に運営する「リサイクル環境ネットワーク」は、大手合板メーカーのセイホク(株)と提携、同社合板製品の配送帰り便を有効活用し、プレカット工場などから排出される廃木材を同社石巻工場（宮城県石巻市）に回収するとともに、パーティクルボードに再製品化するサービスを開始する。
平成14年５月の「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」の施行により、廃木材は建築現場で分別、再資源化が義務づけられる特定建設資材に指定されたが、現状は依然として再資源化率が40％前後と低迷している。
一方、再資源化されない廃木材は、縮減（焼却）による処分が認められているが、産業廃棄物の最終処分場の数がひっ迫している上、平成14年12月に焼却炉の規制が強化されたことにより、全国で６～７割の焼却炉が操業を停止し、廃木材の処理費用はますます高騰している状況にある。
「リサイクル環境ネットワーク」ではこの現状を踏まえ、同ネットワークの会員であり、かつセイホクグループの製品を購入したプレカット工場様、販売店様を対象に、製品納品後の帰り便の大型車で、廃木材を同社石巻工場に回収いたします。これにより、通常の産業廃棄物処理業者に最終処分を委託する場合に比べて費用が割安になるとともに、不法投棄の恐れが一切なくなる。
「リサイクル環境ネットワーク」では、６月10 日より東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、宮城県、岩手県、福島県などで同サービスを開始した。