日商岩井／自動車ボディー製造の合弁会社をマレーシアに設立

日商岩井株式会社は、マレーシア最大の自動車メーカーであるプロトン社およびプレス金型の大手メーカーである(株)宮津製作所と共同でプレス金型製造と自動車ボディー組立に関するエンジニアリングコンサルタント業務を行う 「ミヤズ マレーシア社」を設立することで合意した。
資本金は1760万MYR(約5億7000万円)で、出資比率はプロトン社が 51％、宮津製作所が34％、日商岩井が15％。
プロトン社ではポストAFTAを見据えたアジア域内での競争力強化を図っているが、ミヤズ マレーシア社を通じて自動車生産のコア技術である自動車ボディー組立の生産技術を内部蓄積することを計画している。
その第一弾としてミヤズ マレーシア社は、プロトン社が2005年12月より生産を開始する新型車「TRM」の金型制作に関わるエンジニアリング・コンサルタント業務を引き受けるとともに、プレス金型をプロトン社向けに供給して行く。
また、プロトン社が購入する専用冶工具の購買業務もミヤズマレーシア社が一括して行い、プロトン社が今後購入する専冶工具を継続的に納入することになる。
自動車関連事業を重点拡大分野として戦略的に育成・拡大している日商岩井は、「自動車」をライフスタイルの一部とした産業と捉えており、組織横断的な取り組みを始めている。商社の強みである海外マーケットで培われた事業化能力と顧客のニーズに沿った一貫サービスの提供を行いながら、新しいビジネスモデルの確立を目指す。