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三菱電機/「EΣ21活動」を新展開、2年間で20%の調達コスト削減

2003年07月13日/未分類

三菱電機(株)は、原価低減施策の柱として「イーシグマEΣ21活動」を新たに展開し、2005年3月までの2年間にグループ全体で20%以上の調達コスト削減を目指す。
(EΣ21:Evolution of Strategic Integration for Global Market 21)
同社グループは、調達コスト削減を目指して2001年10月から2003年9月を活動期間とする「シグマΣ21活動」を展開してきた。
Σ21活動で掲げた基本方針は次の3点。
1)選択と集中:1品種あたり3サプライヤー以下に集約
2)シェアシフト:集約サプライヤー間での機動的かつ思い切った発注シェアの変更
3)海外サプライヤーの開拓:海外新規サプライヤーの積極的開拓と、今後の集約先の候補化
これらを推進した結果、2年間で約20%の原価低減により、約3 000億円相当のコスト削減を達成する見込み。
今後の課題と「EΣ21活動」の新展開
・これまで推進してきた「Σ21活動」を通じて、以下の調達上の課題が明確になってきました。
1)単純値下げの継続が難しい
2)素材関連資材で値上げの動きがある
3)カスタム品等においては対抗メーカーがない
これらの課題に迅速に対応し、原価低減をさらに加速することを目的に、「Σ21活動」を進化させた原価低減活動「E∑21活動」を、半年前倒しで2003年4月から開始。
EΣ21活動の概要
活動期間:2003年4月~2005年3月の2年間
全体目標:2年間で20%の調達コスト削減
具体的活動展開:
(1) サプライヤー集約と機動的シェアシフトにより、さらなる競争を推進
∑21活動で「1品種あたり3サプライヤー以下」を基本に選択・集約したサプライヤー間において、より思い切ったシェアシフトを実施するのに加え、集約サプライヤーの入れ替えも視野に入れることで、さらなる競争を促します。また、プリント基板に実装される共通的な電子部品に関しては、グループ企業も含めた集中購買を行い、物流の合理化を含めた調達コストの一層の削減を図る。
 
(2) 開発段階からキーサプライヤーと一体になった「コスト共創活動」の展開
製品やシステムの開発段階、また受注前活動にさかのぼった源流活動に重点を置き、取引先、設計(製造)部門、資材部門の連携を一層強化し、調達コストを共に創りだす資材技術原価低減活動を推進します。基本的な活動は以下の3点。
・主要サプライヤーとコストダウンについて定常的に打ち合せを行う「キーサプライヤーミーティング」など、サプライヤーから集中的にコストダウン提案を引き出す施策の実施
・同社特有のスペック(仕様)や過剰スペックの見直しと標準化活動
・カスタム品の開発時における競合創出
 
(3) 中国に重点を置いた海外サプライヤーの活用拡大
国内外のサプライヤーを競合させることで国内の価格構造を変革させるため、中国を重点調達市場と位置付け、現状の部品レベルの輸入から、今後はサブ組立品及びユニット品に調達対象を広げます。  中国からの調達金額は02年度実績400億円に対し、04年度目標を800億円とし、倍増を目指す。

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