日本オラクル(株)は日立建機(株)の欧州生産・販売拠点である日立建機ヨーロッパが「Oracle E-Business Suite」を基盤にした多品種少量生産および受発注管理のためのグローバルサプライチェーンシステムを稼動開始したことを発表した。
日立建機は、国際事業の高度化に伴うグローバル戦略の一環として、日立建機ヨーロッパ社を中核とした独自資本による事業を再編した。2002年にはオランダ・アムステルダムに生産工場を建設するとともに、ディーラーとの取引を含めた販売や、生産、調達のビジネスプロセスを構築することが必要だった。
これを受けて日立建機ヨーロッパでは新しいビジネスプロセスを実現する基幹業務システムを早急に実装するプロジェクトが立ち上がり、新システムは、生産管理、調達、会計を中心としたアプリケーション「Oracle E-Business Suite」と、「Oracle E-Business Suite」の中で特に多品種少量生産のための製品目のコンフィグレーション機能を満載したモジュール「Oracle Configurator」を実装したグローバルサプライチェーンの実装に成功した。
本システムでは、ユーザーとなる販売ディーラーは顧客の複雑な要求に応じてさまざまな用途に適合した建設機械を、「Oracle Configurator」を利用した仕様決定の後、受注や納品までの管理を一気に行なうことができる。
また、需要計画をもとに生産計画を策定しながら、受注、工程管理、購買管理、インターネット調達を相互に連携させ、その結果を計画に反映させるという円滑な業務フローを実現することができる。
日立建機ヨーロッパ事業は、ヨーロッパ、ロシア、アフリカ、中近東の市場を対象としており、ビジネス開始当初から、多言語、多通貨対応システムで、広くビジネス展開できる環境を構築することを重視していた。
日立建機は、日本ですでに「Oracle E-Business Suite」を採用しており、ここで培われた基幹業務システム構築ノウハウをベースに、「Oracle E-Business Suite」の持つ柔軟性及びIT技術の先進性を重視し、機能の拡張などの対応が容易なことや、統合されたデータをもとに実現される経営分析管理を想定し、日立建機ヨーロッパにビジネスアプリケーションのスィート製品「Oracle E-Business Suite」を採用した。
「Oracle E-Business Suite」のうち、生産、販売、会計のモジュールを中心に構築された新グローバルサプライチェーンシステムでは、インターネットを基盤にした代理店、顧客、調達先との連携が可能になっており、日立建機ヨーロッパでは、新システムを最大限に活用し、ビジネスの変化にすばやく対応できる。
また、今後は日本オラクルと日立建機の情報システム子会社である日立建機ビジネスフロンティア(株)は協力して、このプロジェクトで蓄積したノウハウを、定額導入ソリューション「Oracle NeO」に組込み、実証モデル「HBFA for E-Business Suite」を展開する。
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日立建機ヨーロッパ/オラクルのグローバルサプライチェーンを実装
2003年07月28日/未分類
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