(株)ニチレイの平成16年3月期第1 四半期(連結)の低温物流事業内容は下記の通り。
■低温物流事業
「業界のトピックス」
12大都市における4月~6月の入庫量2 601千㌧(前年同期比3.1%の減少)、平均総合在庫率
35.0%(前年同期比4.4%の減少)
・荷主の物流合理化策が続き保管貨物はさらに減少
・偽装表示問題等の影響が薄れ畜産物の搬入量が回復、特に牛肉の輸入搬入量が大幅に増加したものの鳥インフルエンザの発生による中国産チキンの輸入停止から鶏肉の搬入量は減少
・畜産物の代替として好調だった水産物の搬入量は低迷
「本年度の経営施策」
保管型物流事業
・お客さまに物流ソリューションを提供しながら「拠点・輸配送一体型物流事業」を集中的に展開
・名糖運輸株式会社をはじめ低温物流業界内における戦略的なアライアンスの推進により物流サービスの拡充を図り売上高を拡大
流通型物流事業
・既存拠点のローコスト化と汎用化の推進、大型拠点の初期コストの低減と早期安定稼働
3PL事業
・当社加工食品事業の物流再構築を中心とした保管・流通一体型の新ビジネスモデルを確立し業容を拡大
海外事業
・成長軌道に乗った欧州事業の収益基盤のさらなる拡大
・インド・中国における低温物流事業の積極的展開
「経営施策の進展状況」
保管型物流事業
・「拠点・輸配送一体型物流事業」として同社加工食品事業の物流を関東・関西2拠点に集約して開始(関東地区5月、関西地区6月)
・5月に名糖運輸株式会社と四国地区における輸配送拠点を統合(徳島県・鳴門事業所)
(全国幹線配送の基本料金の統一化や共同配送を順次導入中)
流通型物流事業
・配送効率の向上などによりコストを低減
3PL事業
・当社加工食品事業の物流を全面的に受託
・菓子チェーン2社の九州地区共同配送や大手持帰り弁当チェーン(首都圏)の物流を獲得
海外事業
・三菱商事株式会社とのアライアンスによりインドのSnowman Frozen Foods Limited(スノーマン社
冷蔵物流会社)に出資(出資割合15.4%)
「業績のポイント」
売上高286億82百万円営業利益12億63百万円
保管型物流事業
入庫量678千㌧(前年同期比1.8%の減少)、平均総合在庫率39.0%(前年同期比4.7%の減少)に
より保管収入は減収
・主要得意先の自営倉庫への貨物集約により在庫量が大幅に減少
・中国産チキンの輸入禁止の影響により主要取扱貨物の一つである鶏肉の入庫量が減少
・牛肉輸入量の増加や新規取引先の開拓により6月の入庫量は増加
・同社加工食品事業の物流拠点集約により初期コストが発生
広域幹線便の増便などから運送収入は増加
流通型物流事業
・既存センターは通過物量を確保するも商品の低価格化により通過高が伸び悩む
・株式会社ロジスティクス・オペレーションは昨年度オープンした静岡・四国センターのフル稼働が
増収に寄与し売上高は順調に推移
3PL事業
・同社加工食品事業の物流受託などにより大幅な増収も初期コストの負担がかさむ
海外事業
欧州(オランダ・ドイツ) 事業
・運送事業はチキン輸入量の増加や優遇税制撤廃前の駆け込み需要により大幅な増収
・保管事業は歴史的な好天が続き果汁の在庫量は減少したもののチキン輸入量が増加し増収
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ニチレイ/平成16年3月期第1四半期(連結) 、低温物流事業内容
2003年08月07日/未分類
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