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ニチレイ/低温物流事業の売上高2.5%減、営業利益7.6%減

2009年07月28日/決算

ニチレイが7月28日発表した2010年3月期第1四半期業績によると、低温物流事業の売上高は343億3300万円(前年同期比2.5%減)、営業利益19億4500万円(7.6%減)となった。

事業別にみると、物流ネットワークの売上高は182億8900万円(2.7%増)、営業利益4億7100万円(9.2%減)。消費低迷の影響を受けて主要商材の取扱物量が減少したものの、前年度に関東地区のスーパーマーケット専用物流センターを稼働させたことや運送会社を事業譲受したことなどにより増収を達成。

原油価格は前年下期から落ち着きをみせているため、燃油サーチャージによるコスト負担は解消。取扱商材の低価格化に伴う通過型物流センターの収益悪化や、運送需要低迷の影響などにより減益となった。

地域保管事業の売上高は115億100万円(0.9%増)、営業利益は13億8100万円(18.8%増)。荷動き低迷により入出庫量は前期に比べ減少するが、地域密着営業の継続により業界を上回る在庫水準を維持し、売上げは前期並みを確保した。入出庫量の減少で作業収支が悪化するなか、ローコスト運営に徹し、増益を達成した。

海外事業(2009年1月~3月)の売上高は40億1200万円(30.1%減)、営業利益2億4500万円(52.7%減)。欧州(オランダ・ドイツ・ポーランド)地域では、景気低迷やユーロ安(円高)の影響を受け、大幅な減収・減益となった。運送事業では景気悪化の影響による取扱物量の減少や単価の下落が大きく影響。

保管事業でも消費低迷から貨物の取扱い減少や果汁の加工需要の落ち込みが影響した。中国(上海)では、景気低迷の影響を受け、主力コンビニエンスストア店舗配送業務の取扱物量が減少するなか、効率運営に努めたが減収・減益だった。

なお、低温物流事業の通期の見通しは売上高1420億円(増減なし)、営業利益78億円(5%減)を見込んでいる。

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