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日立製作所/原材料から製造・販売、廃棄までトレーサビリティ・ソリューション事業化

2003年09月28日/未分類

(株)日立製作所 情報・通信グループは、企業や業種などの壁を越えて、あらゆる商品の原材料から製造・加工、流通、販売、そして廃棄に至るまでの履歴管理や追跡照会を実現する「トレーサビリティ・ソリューション」を2004年3月までに開発、事業化する。
本ソリューションは、同一の企業内で最近導入されているICタグを活用した生産や在庫管理などをサプライチェーン全体に拡大し、企業や業種などの壁を越えて、商品の原材料から製造・加工、販売、廃棄に至るまでの履歴管理や追跡照会などを実現する。
既に各業界のe-マーケットプレイスや調達ネットワークと連携している国内最大級の日立のe-マーケットプレイス「TWX-21」に、商品履歴情報蓄積・交換、在庫照会などの機能を新たに付加することで、企業や業種などの壁を越えたトレーサビリティを実現するための仕組みを提供する。
これにより、商品個々の識別を可能とする日立の非接触ICチップ「ミューチップ」をはじめとするICタグを活用し、さまざまなトレース関連の情報をネットワーク経由で「TWX-21」に蓄積することで、履歴管理や追跡照会をすることが可能となる。
さらに、製造業者や小売業者などが、物流過程や店舗の在庫状況をリアルタイムに把握できるため、生産計画への反映や商品の納入先変更指示を出すなどのサプライチェーン全体の最適化が実現できる。
なお、そのデータは、さまざまな業務パッケージソフトウェアやアプリケーションとの連携も可能であるため、既存の業務システムに適用することが可能となる。
この事業を推進するため、10月1日付で「トレーサビリティ事業推進センタ」を新設、同センタに産業・流通・公共などの業種別ソリューション事業部門のエキスパートを結集し、トレーサビリティの活用によって各企業及び業種のサプライチェーン全体を最適化させるソリューションを開発する。
本センタを核に、事業企画部門、サービス開発部門、研究開発部門などを含め、総勢約260人の体制で事業化を推進し、2005年度に売上高年間200億円を目指す。
■トレーサビリティ・ソリューションの特長
1.ネットワークサービスの提供
会員数約15 000社、年間約6兆円の企業間取引を支える国内最大級のe-マーケットプレイス「TWX-21」のサービス基盤に商品履歴情報蓄積・交換、在庫照会などの機能を今後新たに付加し、企業や業種の壁を越えたトレーサビリティを実現するための仕組みを提供。
2.ミューチップなどのICタグを活用
世界最小クラス(0.4mm角)の非接触ICチップ「ミューチップ」をはじめとするICタグを活用し、ICタグの特長である無線による複数同時読取による商品在庫の効率化といった効果を最大限に活用したソリューションを提供する。
3.豊富なアプリケーションとのデータ連携を実現
製造管理、物流倉庫管理、販売管理など、さまざまな業務パッケージソフトウェアや既存の業務アプリケーションとのデータ連携を実現し、現在の業務に適用可能なトレーサビリティ・システムを構築する。
4.コンサルテーションによる業種・業務分析
本ソリューションを実現するために、業務効率化、安全性確保、企業ブランド価値向上などを含めた総合的な分析によるコンサルテーションを行い、企業及びそのサプライチェーンでのトレーサビリティのモデルを分析し、ROIの最大化を追求するソリューションを開発する。

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