(株)バンダイロジパルの平成16年2月期中間決算短信(連結)の経営成績、今後の見通しは下記の通り。
■経営成績
当中間期におけるさが国経済は、イラク戦争やSARS問題が比較的早期に解決しことなどにより、米国経済の先行きにほのかな明るさも見え、株価は上昇基調を示し始めた。
しかし、依然厳しい雇用情勢による消費マインドの低迷や、長期金利の急上昇に対する懸念などにより、全体的に低調に推移した。
このような状況の中で、同社グループは、国際一貫物流の拡大を図るために積極的な提案営業を展開するとともに、東京湾岸地区の2拠点を1拠点に統合する拠点整備を行い、生産性の向上とコスト削減を図った。
子会社であるBANDAI LOGIPAL(H.K.)LTD.との連携をより深めるとともに業務改善を推進した結果、当中間期の連結営業収益は49億5600万円(前年同期比2.5%増)、営業利益2億6100万円(前年同期比13.0%増)、経常利益2億7000万円(前年同期比7.2%増)。中間純利益は、1億4700万円(前年同期比57.7%増)。中間配当金は1株当たり7円50銭。
事業別の概況
1.物流事業
物流業界は、国内貨物輸送量の減少、運賃の下落に加え新規参入事業者の増加などにより、経営環境は一段と厳しい状態で推移した。
当事業は、かねてよりの課題であるディーゼル車の排気ガス規制について対応を図った。また、子会社であるBANDAI LOGIPAL(H.K.)LTD.の中国シンセン地区における物流拠点を活用して業務拡大を行い、物流業務における部分最適でなく、全体最適を基準に国際一貫物流業務の強化を図った。
これらをセールスポイントとして、顧客へ物流提案を行い、新規顧客の開拓と既存顧客の拡大に注力した。この結果、営業収益は47億9300万円(前年同期比2.0%増)となった。
2.その他の事業
自動車整備業界は、検査・整備制度に関する規制緩和が一段落したことや、自動車の平均使用年数の伸びなどにより、整備件数は若干好転したものの、景気低迷の影響等を受け、業界を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続いた。
このような状況の中で、子会社のバンダイ自動車(株)は、新規事業の一環として、イベントカー事業を行うとともに、グループ以外の顧客へ「車両管理データベース」を利用した提案営業を展開し、新規顧客開拓と整備車両台数の増大につとめた。この結果、営業収益は1億6300万円(前年同期比19.9%増)となった。
■通期の見通し
今後の我が国経済は、外需の穏やかな回復や株価上昇などを背景に、国内景気の持ち直しに対する期待感があるものの、本格的な回復は期待できないものと思われる。
当下半期(平成15年9月~平成16年2月)の主な実行計画は、国際一貫物流の拡充策として、来年度、中国・上海に現地法人を設立するための準備を行っていく。
当期の連結通期業績は営業収益102億3000万円(前期比5.6%増)、経常利益5億2000万円(前期比8.3%増)、当期純利益2億5000万円(前期比16.3%増)を見込んでいる。
当期の利益配当金は1株当たり中間配当7円50銭を含めた普通配当が15円、創業40周年記念配当5円を加え年間20円を予定している。
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バンダイロジパル/平成16年2月期中間決算短信(連結)
2003年10月16日/未分類
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