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アビーム コンサルティング/米国および中国に独自の営業拠点を開設

2003年11月05日/未分類

アビーム コンサルティング(株)(旧デロイト トーマツ コンサルティング/ブラクストン)は、米国のニューヨーク、ロサンジェルス、デトロイト、および中国の上海に事務所を設立し、本格的な営業を開始する。
8月に米デロイト コンサルティング(以下:DC)より買収した台湾のコンサルティング部門を含め、日本初のグローバルコンサルティングファームとして米国3 拠点、アジア2拠点に総勢200名のコンサルティング経験豊富なコンサルタントを派遣し、アビーム コンサルティング独自の海外ネットワークを構築する。
自国のみならず世界のマーケットで自社製品を流通・販売を行っている先進国の製造業は、グローバルサプライチェーンの構築に向け、その製造拠点をアジアに移すことでコスト削減を図るケースが急増している。
日本の製造業もグローバルマーケットに製品を提供するための世界の工場として、また自社製品拡販のための巨大マーケットとしてアジアへの進出が相次いでおり、近年、コスト競争力の強さを背景としたアジア資本の企業が独自製品を海外展開するケースも非常に多くなっている。
しかし、法規制、商習慣、物流体制の違い、また言語や企業文化などコミュニケーションの部分でのすれ違いが、アジア参入を主とした対外進出の大きな障壁となっている。
アビーム コンサルティングではグローバルファームとしてDC で培ってきた経験とノウハウを活かすべく独自の拠点網を整備したことで、日本企業のアジア・米国を始めとする海外展開、米国を主体とする外資系企業の対アジア進出、アジアに本拠を置く企業の海外展開をサポートすることを可能とする体制を整えた。
これによりクライアント企業は、言葉や意思疎通でのストレスを感じること無くプロジェクトを進めることができ、特に台湾事務所、上海事務所に所属している中国事情に精通しているコンサルタントの経験およびスキルを活用することができる。
今回設立した5拠点のコンサルタント約200名は、経営、会計、組織運営管理に関する深い知識をもち、戦略立案、BPR、ERP、CRM、SCMを得意としている。
また、クライアント企業のワールドワイドでの、販売やロジスティクスの戦略プランニングから、それを支えるIT基盤の構築まで、トータルで支援できることも強みとしている。
企業は、当面のコスト削減だけを考えて中国への工場移設を行いがちだが、今後は、グローバルな危機管理を踏まえた上、中国で製造したものをいかにスピーディかつ的確に、欧米・アジアなどの販売拠点に届けるか等が重要な問題となる。
在庫を最少に抑え、需給の調整を図りながら、販売の拡大を目指すには、世界的な視点での戦略が必要であり、また、それを支える情報システムネットワークが必須となる。
今回の拠点拡充により、アビームコンサルティングは、戦略立案からシステム構築、法規制など、あらゆる課題に対して一括して支援サービスを提供し、その他のエリアへの進出も現在検討しており、海外での売上比率を現在の5%から3年後には10%に引き上げる見込み。

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