トナミ運輸(株)の平成16年3月期 中間決算短信(連結)の経営成績は下記の通り。
当上半期の日本経済は、輸出の回復が生産や企業収益の回復につながり、民間設備投資が持ち直すなど、一部には回復の兆しも見らたが、デフレが長期化するなか企業の雇用調整圧力は依然として根強く、雇用・所得環境の改善が望めないため個人消費が伸び悩み、景気は回復感に乏しい状況で推移した。
また、国内貨物輸送量は、景況を反映して主力の生産関連貨物が伸び悩むなか、輸送量が減少するなど、依然として厳しい事業環境が続いた。
このような中で、同社は、昨年4月に策定した「中期経営計画」の諸政策を具体化することを最重点課題として運営した。
具体的には、営業面では、高度化するお客様の物流ニーズに対応するため、共同配送システムやシステム物流などの提案営業を積極的に推進し、大口新規顧客を獲得するとともに、情報システムを活用した輸送品質・作業精度向上に努め、グループ企業をあげて営業収益の確保に取り組んできた。
以上のような諸政策を実施し、経費の削減に努めた結果、営業収益では587億74百万円(前年同期比103.0%)と増収となった。
また、内部運営面では、生産性向上による運営効率化と諸経費削減にグループ企業をあげて取り組んだ結果、経常利益は15億63百万円(前年同期比110.6%)と増益となった。
中間純利益は、4億89百万円(前年同期比17.7%)と減益なったが、これは、前中間期において厚生年金基金の代行部分返上(平成14年8月13日認可)に伴う特別利益36億25百万円計上したことによるもの。
事業のセグメント別の内訳では、営業収益は、物流関連事業541億27百万円(前年同期比103.8%)、その他事業46億46百万円(前年同期比94.8%)となり、営業利益では、物流関連事業11億28百万円(前年同期比117.9%)、その他事業2億80百万円(前年同期比83.7%)となった。
単体の業績は、営業収益は490億99百万円(前年同期比102.7%)、経常利益は11億32百万円(前年同期比100.2%)、中間純利益2億58百万円(前年同期比10.1%)となった。
なお、当中間期における事業所の増設では、加古川支店(兵庫県加古川市)の移転新築、現在の厚木支店、平塚支店の統合による相模支店(神奈川県海老名市)の新設に着工しており、来年2月に竣工・稼動の予定。
通期の見通しは、日本経済は、デフレが長期化するなか、個人消費は依然として低迷しており、株価の上昇や企業業績の回復と言う要因はあるものの、本格的な回復にはいたらないと予測されている。
また、国内貨物輸送量も、生産関連貨物が伸び悩み、産業の空洞化が進む中で、総じて低調な荷動きが予測されている。
一方、業界では、環境や安全に対する社会的規制強化、燃料価格高値推移、年金資産の減少への対応など、対処すべき課題が山積しており、経営環境は、更に厳しさを増すものと思われる。
このような中で、同社は、継続して「中期経営計画」への取組み強化を柱として運営し、営業収益の確保と収益力の向上に、グループ企業をあげて取り組む。
通期の業績見通しは、営業収益1 233億円(前年同期比106.0%)、経常利益36億2千万円(前年同期比114.1%)、当期純利益につきましては16億円(前年同期比33.2%)を見込んでいる。
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トナミ運輸/平成16年3月期 中間決算短信(連結)
2003年11月16日/未分類
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