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日新/平成16年3月期 中間決算短信(連結)

2003年11月20日/未分類

(株)日新の平成16年3月期中間決算短信(連結)は下記の通り。
業績全般の概況
当中間期における世界経済は、米国経済が大型減税による消費者心理の改善や民間設備投資の増加から好調で、欧州経済も金融緩和の効果が浸透して緩やかに回復した。
一方、アジア経済は春先に発生した新型肺炎(SARS)の影響を受け、4~6月には台湾、香港、シンガポールがマイナス成長となるなど大きな影響を受け、中国も一時的に成長率の低下を余儀なくされた。
他方、日本経済は、企業業績の回復を見込んで株価が上昇し、民間設備投資も顕著な増加を示したことから、政府当局の景気判断も上方修正された。
物流業界の動向は、国際貨物輸送では、海上コンテナ輸送量が堅調に推移しているが、前年に米国西岸の港湾ストの影響などで一時的に大幅に増加した航空貨物は、伸びが鈍化している。
国内貨物輸送は、公共投資や住宅投資の落込みから建設関連貨物が減少するなど輸送量の減
少傾向が続き、荷主企業の物流効率化の動きが続き、収受運賃への影響が見られた。
旅行業界は、SARS発生への対応として企業の多くが海外出張の中止ないし延期の措置をとったことや、個人観光客も海外旅行を避け国内にシフトしたために、売上げ低下に直面し、業績に多大な影響を与えた。
こうした環境下、同社では、顧客のグローバル化する物流ニーズに沿った最適物流サービスを提供するために、中国での事業免許の取得や施設・設備の拡充を行うなど、海外現地法人の体制整備を進めた。
米国子会社は、米国税関が進める貿易手続きに関するセキュリティプログラムである“C-TPAT”への参加認定を取得し、顧客に安全で迅速なサービスを提供するための安全対策をグループ全体で進めている。
国内では、信頼されるパートナーとして顧客の多様なニーズに合わせた設備の改修を行うことによりオーダーメードの物流サービスを提供し、長期的な取引基盤を築いている。
さらに、福岡に全額出資子会社を設立して、九州における事業基盤を強化した。
この結果、当中間期の連結売上高は前年同期比6.8%減の88 438百万円。連結営業利益は13.6%減の1 880百万円、連結経常利益は6.3%減の1 906百万円、連結中間純利益は12.1%増の899百万円となった。
セグメント別の概況
国際物流事業は、拡大を続ける日中間の物流ニーズに対応するために海上混載サービスを拡充するとともに、アジア諸国向け直行サービスを新設してサービス内容の充実を図った。
中国所在の現地法人は、貨物量の増加に対応した倉庫などの施設増強を行い、拡大する顧客の物流ニーズに最適なサービスを提供する体制整備を進め、グローバルな部品調達を進める顧客の物流センター業務(VMI業務)を受注するなど、高度化する物流ニーズに的確に対応している。
電子部品の荷動きが引続き活発で、完成車や自動車部品の輸出入取扱いも堅調に推移した。
内外ネットワークを活用した物流サービスの提供により、海外現地法人の業容拡大が続いており、地域的には、米国子会社の業績が引続き堅調で売上げを伸ばし、東南アジア諸国の現地法人も顧客の同地区生産拠点での増産が続いていることから売上げが増加している。
当事業の連結売上高は、前年同期比4.3%増の51 915百万円となった。
国内物流事業は、高度化する顧客の物流ニーズに対応するために、施設・設備の改善を積極的に進め、チーズ加工にかかわるトータルな物流サービスや食品スーパー向けの物流センター業務などの新規業務を受注した。
自動車運送事業は、冷夏の影響による石油輸送量の減少が見られ、収受運賃の低下傾向も続き、売上げが減少し、当事業の連結売上高は、前年同期比3.0%減の18 313百万円となった。
旅行業及びその他の事業は、旅行業を営む連結子会社がSARSの影響を受けて、売上げ・利益ともに大幅な落込みを余儀なくされ、当事業の連結売上高は、前年同期比30.7%減の18 209百万円となった。

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