日本ロジテム(株)の平成16年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記の通り。
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、株価の回復等、一部で景気回復の兆しは見られたが、内需回復の柱となる個人消費は依然として低迷し、厳しい雇用環境等、先行きの不透明感は脱しきれない状況であった。
物流業界は、環境規制に伴う車両の更新や排出ガス浄化装置の装備義務付け等、法規制強化に伴う原価上昇に加え、物流コストの大幅な削減が求められ、非常に厳しい環境が続いている。
このような状況のなか、同社グループは総合物流事業者として、貨物自動車運送事業、配送センター事業およびこれらに関連するその他事業を営み、企業の戦略的物流に応える物流ソリューションビジネスに取組んできた。
しかし国内では、上記法規制に伴うコストの増加、得意先からの料金値下げ要請および倉庫の空きスペースが発生したことなどが大きく影響し、また海外は、シンガポール、香港の子会社で新型肺炎(SARS)の影響で貨物取扱量が減少したことなどにより減収減益となった。
以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、営業収益は150億2千5百万円(前年同期比1.4%減)となり、営業利益では5千9百万円(前中間連結会計期間は2億9千4百万円)の損失、経常利益は9千万円(前中間連結会計期間は3億8千万円)の損失、中間純利益は1億1千4百万円(前中間連結会計期間は2億4百万円)の損失となった。
事業の種類別セグメントの業績
①貨物自動車運送事業
当事業は、商業貨物を中心とした得意先からの料金値下げの圧力が厳しく、共同配送の推進を図ってきたが、営業収益は65億2千万円(前年同期比0.6%増)となり、法規制に伴う車両および設備費用が増加し営業利益は3億4千5百万円(前年同期比21.4%減)となった。
当事業の営業収益は、連結収益全体の43.4%を占めております。
②配送センター事業
当事業は、冷夏や新型肺炎による貨物取扱量の減少に加えて、料金値下げ要請や空坪の発生等に対応すべくコスト削減を図ったが、営業収益は49億2千3百万円(前年同期比5.0%減)となり、営業利益は3億4千2百万円(前年同期比28.0%減)となった。
当事業の営業収益は、連結収益全体の32.8%を占めております。
③その他事業
当事業は、業務請負における料金値下げ要請に対応すべく、外注費等のコスト削減を図りましたが、営業収益は35億8千1百万円(前年同期比0.3%増)となり、営業利益は3億2百万円(前年同期比22.0%減)となった。
当事業の営業収益は、連結収益全体の23.8%を占めております。
通期の見通し
当社グループを取り巻く経営環境は、取扱貨物量の増加が期待できない状況が続くものと予測され、上期実績を踏まえてコスト削減と効率化に努め、営業収益、経常利益とも予想数値を達成するために全社一丸となって取組んでいく。
現時点における平成16年3月期の業績見通しは、下記を予想している。
営業収益30 500百万円(前年同期比0.8%減)
経常利益300百万円(前年同期比52.7%減)
当期純利益100百万円(前年同期比60.9%減)
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日本ロジテム/平成16年3月期中間決算短信(連結)
2003年11月23日/未分類
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