東陽倉庫(株)の平成16年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記の通り。
全般の概況
中間期のわが国経済は、心配されていたイラク戦争、新型肺炎などが、一応解決に向かったことから、輸出や設備投資に回復の兆しが現れ、株価も持ち直すなど景況感に緩やかな改善が見られる中で推移した。
物流業界は、貨物取扱高は前下半期に回復の兆しが現れたが、基調としては引き続き厳しい状態にある。
保管残高も調整場面が続き、上積み局面へは未だ至っていない。
このような事業環境の下、同社グループは、期中を通して経営資源の選択と集中による効率化を推進し、併せて営業の強化、業務品質の向上に取り組んだ。
また、増強中の関東地区の拠点もそれぞれ堅調に推移し、貨物取扱高、保管残高ともに増加した。
この結果、当中間期の営業収益は手数料関係の計上方法を変更したこともあり、108億9千3百万円となり、前中間期に比べて3億9千8百万円(3.8%)の増収となった。
営業利益は5億4千1百万円となり、前中間期に比べて3千7百万円(7.3%)の増益となり、経常利益は5億1千7百万円で、前中間期に比べて3千3百万円(7.0%)の増益となった。
また、中間純利益は、前年同期は、建物等収用補償金などによる特別利益12億6百万円の計上があり一時的に大幅な増加となったが、当期は大きなものはなかった。
この結果、当中間純利益は3億2千7百万円となり、前中間期に比べて、4億9千9百万円(△60.4%)の減益となった。
セグメント別の概況
物流事業
倉庫業務は、新規貨物の獲得などにより貨物取扱高(数量)は増加致しましたが、平均月末貨物保管残高(金額)は減少となった。
港湾運送業務は、中国を始めとするアジア向け輸出が第1四半期までは順調であった。
第2四半期に入り低調に推移いたしましたが、手数料関係の計上方法を変更したこともあり増収となった。
陸上運送業務は、貨物取扱高が増加し、その他物流業務は、関東地区での業務が活発に推移した。
この結果、物流事業全体の営業収益は、前年同期比4億4百万円(4.1%)増の102億7千3百万円となり、営業利益は、前年同期比8百万円(1.7%)増の5億1千6百万円となった。
不動産事業
今期に稼働率の悪い賃貸物件を処分した。
結果、営業収益は前年同期比5百万円(△0.9%)減の6億1千9百万円となり、営業利益は、前年同期比1百万円(△0.6%)減の3億3千2百万円となった。
通期の見通し
わが国経済の先行きは、底離れの局面を迎えているが、なおデフレの出口が見えないことや円高の加速もあって不安が拭えない。
このような事業環境の下、同社グループは引き続き効率経営の推進、営業機能の強化および物流品質の向上に取り組み、顧客からの信頼が得られる、一味違った存在価値のある総合物流企業として攻めの経営を行なっていく。
グループの通期の業績見通しは、営業収益215億円、経常利益8億5千万円、当期純利益5億5千万円を予想している。
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東陽倉庫/平成16年3月期中間決算短信(連結)
2003年11月26日/未分類
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