三菱レイヨン／中国現地法人で生産・販売・購買・会計の基幹業務システム構築

NECは、三菱レイヨン（株）の中国現地法人でアクリル樹脂成形材料の製造・販売を行なう南通麗陽化学有限公司向けに、NECのERPソフト「FlexProcess(フレックスプロセス)」を活用して、生産・販売・購買・会計などの基幹業務システムを構築した。
本システムは、三菱レイヨンのグループ会社であるMRC情報システム（株）と協力して構築したもので、本システムは、10月から試運転を開始しており、来年1月から本格稼動を開始する。
このたび構築したシステムは、中国語対応の「FlexProcess」のサーバを日本に設置し、南通麗陽化学から専用線を経由して接続・利用することで、南通麗陽化学での情報システム要員の設置を不要とし、中国でのシステム運用業務の効率化を図っている。
また、中国の会計制度への対応を目的とした現地会計ソフトと「FlexProcess」との連携機能の開発や、中国でのシステム運用支援を、NECの中国におけるSI・ソフト開発会社である日電系統集成(中国)有限公司が担当している。
三菱レイヨンでは、グループ経営力の強化や連結決算業務の効率化を目的として、「FlexProcess」を活用した生産・販売・購買・会計などの基幹業務システムを国内外のグループ企業に導入しており、中国での事業拡大を目指し、アクリル繊維、アクリル樹脂板、化成品などの製造・販売会社を相次ぎ中国に設立し、商業生産の開始に向けた準備を進めている。
南通麗陽化学における基幹業務システムの構築は、こうした取り組みの一環であり、三菱レイヨンでは、同システムを活用することにより、グループ経営管理情報の管理レベルの統一・向上、三菱レイヨンで培ってきた業務ノウハウを中国事業拠点にビルトインすることによりグループ力の展開を図っている。