デンセイ・ラムダ(株)とバーン ジャパン(株)は、デンセイ・ラムダ(株)の海外5拠点において、調達・製造・販売・会計の基幹業務をBaan社の「Baan ERP」によって再構築していたが、ことし10月1日、最後の並行運用サイトであった無錫工場のレガシーシステムの撤去が完了し、既に本稼動している4サイトと併せ、ワールドワイドで「Baan ERP」によって統一した基幹システムを本稼動したことを発表した。
今回の海外工場での本稼動は、2003年1月に「Baan ERP」にシステム統一・稼動を開始した本社および国内2工場(長岡、筑波)に次ぐもので、これら3拠点の本稼動から9ヶ月が経過し、その効果はすでに業績にも直接反映されている。
国内拠点のみならず海外工場でも「Baan ERP」を導入することにより、これまで拠点ごとに別々に行っていた部品管理をグローバルに統一し、「Baan ERP」に実装されたBOM(部品表)によって一元管理できるようになった。
これにより、世界各地における最適調達が可能になったほか、各拠点の管理部門の人員を直接業務へと異動させることで、最適人員配置と組織的な業務効率化に成功した。
同社では、この導入効果を海外工場においても実現し、先進的なグローバル企業としての競争力強化につなげる見込み。
デンセイ・ラムダ(株)は、日本電気精機(株)とネミック・ラムダ(株)が合併し1999年10月に設立されました。合併当時、社内には両社合わせて4つの情報システムが混在しており、企業文化の統一とシステムの一元化を目的に、全社的なBPR(Business Process Reengineering:業務改革)を実施した。
その際、ビジネスプロセスを定着させるツールとしてERPの導入を決定。製造業向けの豊富な機能や、当該業務への高い適合性を重視するとともに、旧2社のどちらにも偏らない全く新しいシステムの構築を目的にBaan社の「Baan ERP」が選定した。
全世界におけるERPの導入においては、各国の就業文化や商習慣、会計制度の違いから、異なるベンダーの製品を組み合わせて導入するケースが多いなか、同社では調達、製造、販売、会計の全基幹業務を一つのパーケージで構築することが、導入効果を最大限に引き出し、効率的で将来にわたる優位性を保てると判断した。
実際の導入作業にあたっては、トップダウンでの指示を遵守し、各部署での精鋭をプロジェクトチームに参加させることにより現場での理解を徹底。バーン ジャパンのプロジェクトフィー制(定額受注方式)を採用し、国内においては導入決定から約7カ月、海外工場においては6カ月という短期間でBaan ERPを本稼動させた。
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デンセイ・ラムダ/基幹システムをBAANで統一
2003年11月30日/未分類
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