オリンパス（株）の関係子会社でオリンパスグループの国内物流を担うオリンパスロジテックス（株）が（社）日本能率協会審査登録センターから、環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得した。
オリンパスロジテックスは、1974年に設立以来、グループ企業が扱う全製品の国内物流を担当しており、2001年8月に15ヶ所に分散していた国内倉庫を拠点統合したことにより、特に物流会社で課題となる倉庫間のトラック輸送の削減に伴うCO2排出量の大幅削減を実現した。
さらに、2002年12月に「環境調和型物流センターの実現」を基本方針に掲げ、「リサイクル率の向上」「包装材料の削減」「省資源・省エネルギーの推進」「3R（リデュース・リユース・リサイクル）の推進」「排気ガス削減」を行動指針として取り組んでいる。
認証取得のポイント
（1）再資源化できない廃棄物の分別方法の見直しや、再資源化可能なインフラが整備されている業者開拓等の積極的な取り組みにより、ISO14001認証取得前にゼロエミッション（廃棄物の埋立率1％以下）を達成した。
（2）廃棄物管理の総合的な見直しにより、年間約1 000万円の廃棄物処理費用削減を実現した。
（3）大型血液分析機のモーダルシフト（「専用トラック便輸送」から「鉄道輸送」への切り換えにより、CO2の排出量で換算すると、約93％削減を達成した。
（4）折畳コンテナー（オリコン）によるリターナブル化や無外装輸送改善等により、年間約22トンのダンボール削減を達成した。
オリンパスグループは、2002年度を初年度とする5ヶ年中期環境基本計画「エコロジービジョン21」を掲げ、「エコプロダクト：全分野環境配慮型製品の市場導入」、「エコファシリティ：全事業場ゼロエミッション挑戦」、「エコマネジメント：グループ統合環境マネジメント推進」に取り組んでいる。
今回の認証取得により、オリンパスグループ中13事業場がISO14001の認証を取得した。
