(株)トーエルは2月1日、mcAccess e(エムシーアクセス イー)対応のGPSを使用した新しい作業管理システムを稼動する。
トーエルは、ハワイのピュアウォーター「ハワイウォーター」の販売を開始して約1年で1万5千軒を超える顧客を獲得し、日本に輸入し宅配している。
予想以上の反響から、その需要に対応すべくハワイ オアフ島の製造元と共同出資(3億円)により第1期目の最新鋭製造設備を開発している。
今回の取り組みは、顧客へのデリバリーシステムの運用にあたり、迅速性、効率性を更に追求するもので、水の産業において同業他社との差別化を図る。
トーエルのデリバリーシステムは、40年間のLPガス事業で蓄積されたノウハウで徹底した管理を誇り、業界ではトップに位置している。
現在約400台の車輌が約35万世帯の一般家庭を日夜巡回しており、今回の取り組みにより一般サービスや緊急時対応の応答時間を更に短縮し、顧客へのサービス向上が可能となる。
従来、顧客からの依頼をコールセンターで受け、コールセンターのオペレーターが顧客の近くにいると思われる作業員に順次電話をし、現在地と作業の可否を確認していた。
新システムでは、電話をかけてきた顧客の場所、作業員の現在位置、作業中か空きかといった作業状況などの情報を地図上に表示でき、さらに作業員の現在地から顧客先までの最適ルートや所要時間の目安といった情報も入手できるので、オペレーターから作業員へ即座に適切な指示が出せます。その結果、お客様への応答時間が短縮される。
今回のシステムは、日本IBMと松下電器産業パナソニック システムソリューションズ社の協力で開発した。
松下電器がmcAccess e対応の無線機器と車両位置管理システムを提供し、日本IBMが無線機器から収集したデータを扱う地図サーバーの設置や、既存の基幹システムとの連携など、システム・インテグレーション全般を行った。
トーエルではこのシステムを多角的に有効活用する為に、あらゆる分野への介入をしていく試案検討を行っており、既存顧客の分布密度をさらに高めることで、デリバリーに関るコストの低減が可能になり、ピンポイントでの指示が可能になることで顧客満足度をより高めるものと考えている。
これにより、家庭と直結した総合的物流改革を更に進めていく考えで、道案内についてはオペレーターから作業員へ音声で行うことで、交通事故を防ぐことにもつながるものと期待している。