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伊藤忠商事/次世代通信システムを日本導入

2004年01月21日/未分類

伊藤忠商事(株)は、次世代通信システムの販売を決定し、2003年12月より、神宮外苑を中心とするエリア一帯で同システムのフィールド実験を開始した。

この次世代型通信システムは、複数の無線機器端末が中継基地局になり、相互に瞬時接続して網目(メッシュ)状のネットワークを縦横無尽に構築するという新しい概念のシステムで、同社がこの春出資を実施した米国Meshnetworks社の技術を用いている。

このシステムは、アクセスポイントの設置場所の削減、迅速な伝送エリアの拡大、高速ハンドオーバーによるモビリティ対応等、これまでのシステムでは実現し得なかった独特のメリットを有しているのが特徴。

車や地下鉄等、移動時における通信環境構築、イベント会場や事故現場等での迅速なネットワーク構築、ホットスポットエリアの拡張、モバイルゲームへの応用等、様々な利用方法が考えられる。

さらに、それらを繋ぎ合わせることで、あたかも無線版のインターネット網が張り巡らされた世界を簡単に実現できるのが大きな特長。

同社は、この次世代型通信システムをITSにおける「車車間通信」での利用を視野に入れ、トヨタ自動車(株)、(株)デンソー、日本電気(株)が発起人となって昨年10月に設立された「インターネットITS協議会」におけるフィールド実験の一部として、一連の環境を構築した。

この次世代型通信システムを車両に実装すると、走行中の車車間の通信、車からインターネットへの接続が容易に可能となり、例えば、走行中の車同士でIPネットワークを構築することによって、対向車や前方の車にパッシングで意思を漠然と伝えるかわりに、自動音声やメッセージ表示、あるいは画像ではっきりと意思を伝えることが可能になるなど、ドライバー間のコミュニケーション向上が期待できるだけでなく、災害時や緊急時においては一般車両を利用したIPネットワーク網を瞬時に構築することが可能となる。

同社は、本実験環境をITS協議会会員企業に広く開放し、ドライバーの視点に立ったアプリケーションやサービスの開発の推進を本格的に展開する。

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