伊藤忠商事と戸田工業は2月9日、中国のリチウムイオン電池の正極材メーカーである湖南杉杉に共同出資することで基本合意した。
ことし4月に出資を行い、順次製品ラインナップを充実し生産能力の増強を図る。なお、戸田工業と伊藤忠商事で設立するSPCにて当初は25%出資を行い、その後50%の取得を目指す。
市場背景
正極材を製造する湖南杉杉はコバルト系を中心とする中国でもトップクラスの大手正極材メーカーで、現在年間4000トンの生産能力を有し、中国の大手電池メーカーのメインサプライヤーとして高い評価を得ている。
今後の需要拡大をにらみ、戸田工業との提携により三元系、マンガン系など製品バリエーションを広げ、中国国内のより多様なニーズに対応して行く。