LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

伊藤忠商事、日本バノック/ミューチップでアパレル・流通業界向け実用ICタグ製品を共同開発

2004年01月21日/未分類

伊藤忠商事(株)と(株)日本バノックは、日本バノックが主にアパレル・流通業界向けに製造販売するタグ取付け製品「ロックスシリーズ」に、ミューチップを搭載したICタグを一体化した新製品V-LOX ID(ブイロックス アイディ)の共同開発に成功した。

タグ取付け製品は、アパレル製品が製造される工程で、値札・ブランドタグ等を取付ける際にアパレル製品に装着されるもので、国内だけで年間約50億本が流通する広く普及している製品。

今回開発した製品は、この従来型のタグ取付け製品に、超小型非接触ICチップ「ミューチップ」を内臓したもので、これにより流通履歴管理、検品業務等を大幅に効率化できるだけでなく、顧客に商品を渡す際に店頭でICタグ部分のみを簡単に分離出来る。(2社共同で特許出願済)

従来、ICチップの活用には、流通履歴管理、検品業務の効率化や、製品の真贋保証といった用途で効果が期待されているものの、製品そのものにICチップが搭載されることによる消費者プライバシーの侵害、製品のブランドタグ部に搭載されることによるブランドイメージの毀損、それらの工程追加に伴うコスト増加(いわゆる「隠れたコスト」)等の懸念が指摘されており、これらが実用化に向けた課題とされていた。

今回の新製品の登場により、「簡単に切り離せるのでプライバシーが侵害されない」「内蔵されているので商品のブランドイメージが損なわれない」『工程追加が伴わないので「隠れたコスト」がかからない 』といった、メリットがある。

これまで指摘されていた懸念を解決することが可能となり、国内シェア約80%を誇る日本バノック社の製品が広く用いられているアパレル業界におけるICチップの実用化を促進する手段となり得るものと期待される。

既に、今回の新製品を用いた大手アパレルメーカーでの導入が今年中に予定されている。

伊藤忠商事は、この新製品の製造を日本バノック社に全面的に委託、関連するシステムインテグレーションは伊藤忠テクノサイエンスやCRCソリューションズ、インフォアベニュー等、伊藤忠グループが一体となって普及を目指す。 

今後は、ICチップの利用が見込まれる、医薬品業界、食品業界向け製品の開発も検討する。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース