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SAS/日本の半導体製造関連業界向け事業強化

2004年02月01日/未分類

SAS Institute Japan(株)は、半導体製造関連業界向けの事業を強化するため、専業の部門を設置し、同業界向けに半導体製造プロセスの品質向上と歩留まりを改善していくための新たなソリューション、「SASR Process Intelligence for Manufacturing」を日本市場に投入する。

半導体の世界市場は今後も好調が期待され、日本においても、デジタル家電や携帯電話、自動車産業の好調により、半導体市場の更なる拡大が予測されている。

各半導体製造関連業界における製造プロセスの品質向上や歩留まりを改善することで、より収益に貢献できるソリューションに対するニーズは更に高まっており、同社は、電子・電機の専業のグループを設立し、これらの市場ニーズに適応した新ソリューションの投入により、同市場に対する体制を強化する。

サプライチェーンにおける意思決定を支援するSASの包括的なインテリジェンス・ソリューション群「SASR Supply Chain Intelligence」を昨年5月に発表しているが、日本市場への投入を予定している「SASR Process Intelligence for Manufacturing」は、同ソリューション群に含まれるコンポーネントのひとつで、半導体製造工程に適応したソリューション。

企業は、最小のカスタマイゼーションで、製造工程で蓄積された膨大なデータの分析、製造工程のモニタリング、品質に悪影響を与える問題の早期発見が行えるので、短期間で歩留まりの改善・スループットの向上といった課題を解決し、品質および収益の向上などの効果を期待できる。

既に世界中の半導体製造業界においてSASが活用されており、例えばIBMとInfineon社のジョイントベンチャーによるフランスの半導体製造企業、ALTIS Semiconductor社では、蓄積された膨大な製造工程データをデータウェアハウスに収集し、データマイニングやレポーティングを活用することで歩留まり率を1.7%向上させている。

同社では、技術およびロジスティックスに関するすべてのデータベースにアクセスできるプラットフォームを構築することにより、ユーザーが品質管理と統計解析のツールを有効に活用している。

また、SASは品質管理の分野で、自動車用電子制御部品製造工場における品質管理データウェアハウスの構築を支援し、1部品あたり450にも上る品質管理テストにより1日150万件にも達する膨大な量のデータを工場全体で一元管理することができる。

さらに、家庭・スポーツ・医療用繊維メーカーにおいて原料、温度、時間、湿度など生産と歩留まりに影響を及ぼすあらゆる要素についてのインテリジェンスを提供することで、製造過程を安定化させ、余剰在庫の削減、歩留まりの改善、製品の品質向上を実現するなど、ハイテク、繊維、食料品等の高い品質管理が求められる業種において、すでに多くの企業に採用されている。

SAS Institute Japanでは、半導体製造関連市場においてラインの増設や工場拡大を予定している企業をターゲットに、今年度約10サイトの新たな顧客獲得を目標いる。

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