岩谷産業（株）と子会社の岩谷物流（株）は、岩谷物流（株）が昨年より行っていた富士山麓の水源から得られる天然水を原料とするミネラルウォーター「富士の湧水（ゆうすい）」（3ガロンボトル＝約11.4リットル）を家庭やオフィスに届ける宅配事業に、3月1日よりグループをあげて本格的に参入する。
ミネラルウォーター市場は1990年代に入って著しく拡大し、この10年間の生産量の伸びは約700%強を示しています。水に「安心」と「おいしさ」を求める生活者ニーズを反映して、家庭用のミネラルウォーター市場の裾野はさらに広がると思われ、またヘビーユーザーの拡大にともなって消費形態もペットボトルから新たなステージへ入るものと予測される。
同社では、従来から行っていたペットボトルの宅配事業に続き、環境に優しいリターナブル方式の「3ガロンボトル」と「専用ディスペンサー」のセットによるミネラルウォーターの宅配事業に本格参入するもの。
「富士の湧水（ゆうすい）」は、岩谷物流が富士山麓に有する採水工場で生産。家庭やオフィスに専用ディスペンサー（リース制）を設置し、注文に応じて宅配スタッフが届ける。顧客には販売代理店を通じて会員登録をしていただき、ディスペンサーはメンテナンスサービス体制により保守・管理を行う。
宅配価格は、3ガロンボトル（11.4リットル）入りで1 600円（税込）、また温水（80～90℃）・冷水（5～12℃）の出る専用ディスペンサーの標準的なリース料は1か月500円（税込）。
この「富士の湧水（ゆうすい）」宅配事業は、当社の有するLPガス特約販売店ルートと直系販社を中心に首都圏ならびに近畿圏からスタートし、販売代理店の募集等により販路拡大をはかり、初年度は2万会員15億円、3年後には7万会員50億円の販売（小売価格ベース）を目標としている。
岩谷物流は平成15年3月末、フットワークグループの全日本物流（株）からバナジウムを豊富に含むミネラルウォーターの井戸元と営業権を譲り受けた。
その後、安心・安定供給体制を強化・充実の上「富士の湧水(ゆうすい)」と命名し、2リットルペットボトルタイプを中心に生産・販売（テストマーケティング）を開始した。
従来より、LPガス特約販売店を通じてLPガス以外にもオリジナル家庭用洗剤（ALALAシリーズ）、健康酢（イワタニげんきっす、黒酢シリーズ）などの日用品を一般家庭に届ており、これらに加えて市場性の見込まれるミネラルウォーター「富士の湧水(ゆうすい)」を投入することで、宅配ビジネスの新たな展開を図る。
「富士の湧水（ゆうすい）」は、岩谷物流が富士山麓に有する採水工場で生産を行う。地下約150メートルの水源から採れるこの天然水には、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルに加え、いま話題のバナジウムが豊富に含まれている。
「富士の湧水（ゆうすい）」は、この富士山麓天然水のミネラルを損なうことなく複数のマイクロフィルターによって濾過し、除菌してボトリングしたアルカリイオン水。
