伊藤忠商事（株）と（株）アイ・ロジスティクスは、中国鉄路物資総公司傘下の物流事業子会社である中鉄現代物流科技股有限公司と合弁で中国全土をカバーする物流新会社を設立する。
日本国内外で展開している自動車関連物流事業で蓄積したノウハウを基に中国全土での同事業の展開を目指す伊藤忠グループと、物資総公司の戦略が合致し、今回の新会社設立となった。
中鉄現代物流は2002年9月に物資総公司が保有していた既存の約30社の物流会社を統合し設立した3PL企業で、設立後1年にもかかわらず、既に中国国内3PL企業のTOP5（売上高規模）内にランクされている。
中国全土をカバーする鉄道輸送インフラを武器に高度なIT化を進めており、国内に10か所の支店、30箇所のRDC(リージョナルディストリビューションセンター)、220か所の配送センターを保有している。
新会社の名称は中鉄伊通物流有限責任公司、本社は湖北省武漢市に設立、資本金は約1億4千万円、伊藤忠グループが33％を出資し、2月から営業開始する。
伊藤忠グループは今回の新会社設立を足がかりに、鉄道輸送インフラの活用による中国国内広域自動車物流サービスの展開を、中国現地法人物流企業（アイ・ロジスティクス中国ネットワーク、北京太平洋物流有限公司、広州忠達物流有限公司）とともに進め、将来的には、自動車物流以外の分野への積極的展開も視野に入れている。
