三菱マテリアル(株)の加工事業カンパニーは、3中国天津市に超硬切削工具のテクニカルセンターを開設した。
テクニカルセンターは天津市産業区の大学・研究機関が集中する学園地区に立地した高層ビルに設けられており(1階、2階部分で総延床面積750m2)、マシニングセンター、NC旋盤を備えた試験室やショールーム、研修室、あるいはCAD設計室などを設けている。
最新鋭の設備で、切削評価試験や切削実演、切削技術研修など各種サービスを提供し、総投資額は約1億円。CAD設計を含めた超硬切削工具のテクニカルセンター設立は、他社に先駆け中国では初めてとなる。
中国における工具需要は、自動車産業を中心に急速に伸びており、超硬切削工具の総合技術サポートをする目的で、2000年8月に「天津菱雲刃具設計有限公司」を設立し、特殊カッターの設計等を行ってきた。
今回開設したテクニカルセンターは同社と同じ場所に併設し、スタッフのほとんどは現地で採用し、日本で十分な研修を積んだ上で配属されており、年内には40名体制で技術サポート活動を行う。