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日本電気/屋内照明設備を位置情報発信機利用の位置情報システム開発

2004年03月25日/未分類

NECは、照明設備に発信機を搭載した「照明タグ」と、既存の無線LANシステムとを連動させることで、屋内施設における高精度な位置管理を経済的に実現する位置情報システム「SmartLocator(TM)」を開発した。

発信機を埋め込んだ照明設備を位置タグとして利用する照明タグ技術、照明タグと無線LANとを連携させて広範囲かつ高精度な位置情報管理が行えるシステムの開発により実現したもの。

主な特長
(1)オフィス内に遍在する既存の照明設備を活用するため、照明タグに供給する電源などの配線工事が不要。また、測位エリアを自由に設置でき、サービスエリアの視認性も良いことから、利便性の高いシステム構築が可能。

(2)照明タグからのID情報を受信できないエリアでは、無線LANの基地局情報を用いて端末の位置を特定することで、経済性を維持しながら、広域性と高精度性を兼ね備えた位置情報管理を実現可能。

(3)位置情報管理のアプリケーション例として、フリーデスク制のオフィス向け座席管理システムを構築。

本システムの開発により、オフィスにおける座席管理のほか、美術館等における展示品案内や、企業向けセキュリティシステムへの応用など、屋内施設において位置情報を利用したサービスを経済的に提供できるようになる。

近年、企業内やショッピングモールなどにおける無線LANの利用が広まっており、無線LANによって高精度に移動端末の位置を管理するシステムが開発されている。

しかし、高精度な無線LAN位置情報システムには、通信に必要となるよりも多くの基地局を必要とするため経済性が悪い、測位エリアの設計が難しい、電波は目に見えないため利用者が測位エリアを把握することが難しい、という課題があった。

NECがこのたび開発した「SmartLocator(TM)」は、赤外線によりID情報の発信を行う位置タグを高精度測位が必要なエリアに存在する照明設備に設置し、無線LANシステムと連携させることで経済性、測位エリアの設計容易性、測位エリアの視認性の問題を同時に解決したもの。

管理対象となるノートPC等の無線LAN端末に、照明タグからのID情報の受信機を搭載することで、本システムを用いた端末の位置管理が実現できる。

今回の位置情報システムの開発により、オフィス内などでの位置情報管理機能の導入が促進されると考え、今後製品化に向けて研究開発を進める。

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