(株)レオは、平成16年2月期決算短信で、中期的な経営戦略として、物流戦略について「店舗バックアップ機能のさらなる強化策として、売場単位での納品、ノー検品体制の充実、繁忙日納品の削減を推進する」としている。
また、経営成績でも基本商品コード体系を抜本的に変更する傍ら、よりファッション鮮度の高いショップへの変貌を目指し、短サイクル・マーチャンダイジングの運用と商品売切り管理の徹底を推し進め、ニーズへの対応力強化と軌道修正力の向上に努め、更なる商品管理精度の向上に向け、予測計画管理体制等の業務見直しを行い、新たなマーチャンダイジング・システムへの移行を実施した。
また、ロジスティックスの改革によるコスト削減と店舗サポート力強化を行い、物流部門において、自社物流センターの効率化を進める上で、海外での物流加工やダイレクトコンテナ納品の拡大により仕入れコストの軽減を図るとともに、物流費協力金を見直すことで物流収支の大幅改善を実現した。
さらに、商品の週2回補充体制の構築やWeb-EDI(インターネット環境を用いた受発注双方向情報交換システム)の導入により、発注から納品に至るリードタイムの短縮や取引先への販売データ共有による緊密なパートナーシップの構築を推進し、販売機会ロスの削減に注力した。
ブロードバンドを活用した店舗POS、総合情報処理を実現したMD情報管理システム等全般に渡るリニューアルを実施し、店舗・本部業務のアクションスピードの向上を推進した。
次期の見通でも、新規商品管理システムを活用した店別商品配分の適正化、売れ行き動向に即した店舗間商品移動、展開期間に応じた商品売切り管理の徹底等を推進し、鮮度ある店舗展開の実現を目指す。
また、店舗マネジメント業務やロジスティクスワークのさらなる効率化に、本社各部署が連携し合い取り組んでいく。