近鉄エクスプレスは10月1日付けで組織、人、制度の各分野における改革、KWE Innovation Project(KIP)を開始した。日本における国際航空貨物市場を取り巻く環境悪化を打破するためで、将来へ向けての業績を継続的に向上させるための抜本的な対策を実施するもの。
KWEJの主力事業を維持・拡大しつつ業績の拡大が著しい海外での事業をさらに強化するため、適正な要員配置(増員)を行い、役職定年制度の一部改定とベテラン社員の活用により現場力(販売、品質)の強化を図る。
今後、「海外実務習得研修制度(2年間の駐在)」の導入により、海外駐在員を大幅に増員し、日本発着の物量拡大を図る。
また、販売の効率化を高めるために、フォワーディング、ロジスティクス両営業部の営業拠点の統廃合を行う。
さらに、海外での売上げ構成比率を現在60%から2009年度には海外70%、国内30%とするとともに、将来の事業の核となりうる事業への組織作りを行い、新商品の開発と事業化計画を推進する。
このため、海上営業部に「インターモダル開発室」を新設し、「トランスコンテナセンター」を開発部から移管する。