マイクロソフト(株)は、GCI研究会会員である消費財・流通・IT業界23社協働による自主実証実験「製配販商品マスタ同期化プロジェクト」において、Microsoft(R)WindowsServerSystem(TM)の主要コンポーネントであるインテグレーションサーバー「MicrosoftBizTalk(R)Server2004日本語版」(以下:BizTalkServer2004)が利用され、その成功に寄与し無事完了した。
現在欧米では、大手消費財メーカーと大手流通業による任意団体GCI(グローバル・コマース・イニシアティブ)が消費財分野の電子商取引に関する国際的な標準化を国際EAN協会と共に推進している。
GCI研究会は、消費財に関わるメーカー、卸、小売等の各企業から構成され、GCIが行っている標準化活動の動向を把握し、日本国内における消費財流通の効率化を図るための調査研究を行っている。
消費財メーカーや卸、小売における商品情報の提供と登録作業への多大な人的投入と煩雑な作業を緩和し、且つ市場の環境変化に対応するためには、将来、商品マスタの同期化は必要になってくると考えられている。
そうした背景を踏まえ、本実験は消費財メーカー、卸売業、小売業、IT関連企業全23社が参加のもと実施されている。
「製配販商品マスタ同期化プロジェクト」における実証実験は、GCI研究会のGDS(グローバルデータ同期化)研究活動と連動して、会員からの自主参加企業23社によって2003年12月から2004年3月まで実施された。
今回の実証実験ではメーカー側が自社商品を登録している2つの商品データプール(ファイネット:酒類・加工食品、プラネット:日用雑貨・化粧品)と、その買い手である流通業(卸売業、小売業)が活用する商品データプールであるワールドワイドリテールエクスチェンジ(WWRE)、ならびに野村総合研究所が運営するBizMartとの間で、汎用的なインターネットを介して同期化がおこなわれた。
このマスタ同期化を実現するためのエンジンとしてBizTalkServer2004とBizTalk対応AS2通信アダプターが既存データプールの一つに適用された。この実証実験にてBizTalkServerは、業界標準通信プロトコルの一つであるEDIINT-AS2をデータ転送手段とした他社製AS2通信アダプターとの接続実験に成功し、かつ、EAN/UCC標準スキーマに対応したXML形式による商品データの同期化を実現した。