豊田通商(株)は、中国のデジタル地図製造会社である北京四維図新導航信息技術有限公司(以下:四維図新)と共同で、中国北京にカーナビゲーションシステムとデジタル地図に関連する製品の開発・販売・サービスを主体事業とする会社(北京図新経緯導航系統有限公司以下、新会社)を5月に設立する。
中国ではカーナビゲーションに不可欠である高精度の地図情報が厳格に管理されているため、カーナビゲーション用地図の製造および販売に関する認可を受けるのが難しい状況。
その中で四維図新は、唯一政府からカーナビゲーション用地図の製造販売の認可を受けており、豊田通商は、四維図新が製造するカーナビ地図を、中国の一部の日系メーカー現地生産車、輸入車向けに納入している。
新会社設立により、中国への進出を検討する多くのカーナビメーカー・自動車メーカーに対し政府認可済の地図を供給することにより、中国のカーナビ市場の拡大にも大きく貢献できる。
新会社は、特に日系を中心とするカーナビメーカー向けの地図開発・提供に加え、市販に向けたカーナビシステムの販売ネットワークを構築し、カーナビ市場そのものの拡大に注力し、2008年度には、売上約4億元(約50億円)を見込んでいる。
新会社の概要
会社名:北京図新経緯導航系統有限公司
所在地:中華人民共和国北京市朝陽区
設立:2004年5月(予定)
資本金:7 500千元(約98百万円)
従業員:27名
出資者:北京四維図新導航信息技術有限公司51%
豊田通商株式会社49%
事業内容:地図ソフトの販売/カーナビシステム(市販向け)の開発販売/GIS(地理情報システム)商品の開発販売/情報配信事業