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富士物流/平成16年3月期決算短信(連結)

2004年05月05日/未分類

富士物流(株)の平成16年3月期決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

概況
グループは平成15年5月に平成15年度から平成17年度までの3ヶ年の中期経営計画を策定し、取り組みを開始した。

「心のこもったロジスティクスサービスのフロント・ランナーズ」として「お客様の物流革新を一括して引き受ける」ことを基本理念に掲げ、厳しい状況の中でお客様にご満足いただける物流サービスをお届けすることにより、物流業界で存在感のある会社となることを目指すとともに、事業分野とその拡大戦略をより鮮明にし、業容の拡大に積極的に取り組んだ。

具体的には物流ソリューションビジネスへの成果として、造花・ドライフラワー・インテリア雑貨卸商社や中古OA機器・機械販売商社の3PL・高度な流通加工業務等を新規に受注した。

また、保守部品の24時間365日の物流サービスにコールセンター機能を付加した、より広範なより品質の高い物流サービスの充実と受注拡大に引き続き努めた。

営業収益は、前期より18百万円減少し、340億69百万円(対前期0.1%減)。

富士電機グループ向けは、前年同期より3億49百万円増加し、180億81百万円(対前年同期比2.0%増、構成比53.1%)。

国内と海外現地法人における電子部品の取扱高及び国内の標準電気機器の取扱高が増加した。自動販売機関連は、輸送取扱高が増加する一方、荷主の在庫圧縮が進み、前年に対し減少した。

発電変電プラントは、国内輸送量が増加したが、輸出関連の受注の減少により前年に対して減少し、国内の販売物流関連は、低調な荷動きとなった。

富士電機グループ以外の顧客向けは、前期より3億68百万円減少し、159億87百万円(対前期2.3%減、構成比46.9%)。造花・ドライフラワー・インテリア雑貨卸商社や中古OA機器・機械販売商社の3PL業務等を新規に受注したほか、富士物流ヨーロッパ(株)(在オランダ)での工業用ミシンメーカーの3PL業務を拡大した。

また、24時間365日サービス分野の受注を拡大したが、不採算取引の見直し・取引解消及び顧客からの値下げ要請への対応等により前年同期に対して減少となった。

営業利益は、不採算取引の解消並びに営業原価全般の削減により、前期より2億49百万円増加し、7億95百万円(対前期45.8%増)。

経常利益は、前期より2億34百万円増加し、8億5百万円(対前期41.0%増)。当期純利益は、経常利益が増加した一方で、前期において厚生年金基金代行部分返上益等、大幅な特別利益を計上していたことにより、前期より3億3百万円減少し、3億58百万円(対前期45.8%減)。

次期の見通し
わが国経済は、一部に明るさが見られるものの、デフレ状況が続くものと予想され、経済のグローバル化は一層加速されるものと思われる。

事業拡大の中核であるソリューションビジネスは、景気低迷の状況下にあっても着実にサービス品質を高め、受注拡大を図り、コスト削減等業務効率化も当初の目標を達成している。

今後は、経営資源と営業活動をさらにソリューションビジネスに集中させ、グローバルなニーズも含めたサービスの提供に努める。

具体的には、ことし3月に締結した(株)豊田自動織機との物流サービス分野全般に関する事業提携・資本提携に基づき、4月に合弁会社、TFロジスティクス(株)を設立した。

TFロジスティクスでの受注拡大並びに従来の物流サービスを超えた新しい高付加価値サービスの開発・提供に経営資源を集中させ、同社のノウハウを結集させた高付加価値サービス、24時間365日の物流サービス、海外拠点と国内を結ぶSCM等の提供を中心に事業の拡大を図り、昨年発表した中期経営計画を着実に遂行する。

連結業績見通し
富士電機グループ向けの売上は、若干の減収を見込んでいるが、富士電機グループ向け以外の売上は、前期に受注した高度な流通加工を付加した3PL分野の増収に加え、豊田自動織機との協業により大幅な売上増を見込んでいる。

営業利益は、売上拡大に向かっての人材の強化、物流センター再配置等の負担はあるものの、増収と引き続きコスト削減に取り組み、増益を見込んでおり、当期純利益につきましては物流センター再配置等による特別損失を見込んでいるため対前期減益の計画。

平成17年3月期連結業績予想(単位百万円)
営業収益36 500(前期比7.1%増)
営業利益900(13.9%増)
経常利益9009(11.7%増)
当期純利益220(38.7%減)

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