SAPジャパン（株）と日本ヒューレット・パッカード（株）は、異なるIT環境の連携とそれに伴うシステムの効率的運用管理を実現するための協業を強化していく。
大企業のIT環境を効率的に管理することは、多くの場合複雑であり、時間と費用もかかる。両社の協業は、HPとSAPの15年にわたる良好な提携関係を土台に、企業が抱えるこのようなIT関連の重要課題を解決できるように支援していくもの。
今回の協業強化により、両社は、HPのアダプティブ・エンタープライズ(適応型企業)戦略とSAPのアダプティブ・ビジネス・サービス戦略が提供する必要なツール群と手法を組み合わせ、顧客企業内の異なるIT環境全体(ネットワーク、システム、ミドルウェア、データベース、エンタープライズ・ソフトウェア)をより効果的に構築、管理し、適応型ビジネスが実現できるよう顧客企業を支援する。
取り組みでは、SAPのオープンな統合アプリケーション・プラットフォームSAPNetWeaverを用いてSAPと他社製アプリケーションの連携を実現し、業界標準のITインフラストラクチャ・ライブラリ(以下:ITIL)をモデルとしたHPのITサービス管理リファレンス・モデル(ITSM)を基準とした運用管理環境を構築することで、企業内および企業間における人、ビジネス・プロセス、技術面での統合を促進する。
これにより、両社は、顧客企業が既存のIT基盤を有効利用しながら、IT環境下における複雑性、IT運用コストを低減し、アプリケーションの効率的な統合、および、変化への柔軟な対応が可能な基幹システムの構築ができるよう支援する。
